衣替えの月、夏至を迎え光と影が鮮やかに輝く。(YUMIK / PIXTA)

水無月の鬼ごっこ【季節の便り】

6月は衣替えの月です。身軽になると日差しが一年で一番長くなる夏至を迎えます。真夏に向かうまばゆい光に照らされ、地面に映し出される私たちの影の姿も次第にくっきり生き生きとしてきます。

日の長さに合わせて影の命も朝陽が昇り、夕陽が沈むまで活動します。お寺の境内の空き地や、隠れ場所がふんだんにあるいつものところでジャンケンが始まって、鬼さんが決まります。

隠れん坊や影ふみや缶けり遊びがどうしてあんなに楽しかったのか? 息を凝らし正体の影を鬼から隠して身を潜めるおののきに、言い知れない愉しさがあったから・・・。繰り返し日暮れて影がなくなるまで、子供たちは息せき切って遊びました。

エーテルに満たされた青空の領域で、子供たちの遊ぶ姿が映え集っているのを見ると、それだけでもう眼福の世界が思う存分に繰り広げられている喜びがやってきます。

鬼に影を踏まれると動いてはいけません。じっと思い出のように時を経て、そこに今でも踏まれた影は佇んでいます。久し振りにお寺の境内を訪れると、昔懐かしい歓声がしんとした木陰の森から聞こえてくるのです。

鬼があんなにも踏み集めた子供たちの影の森は、きっと誰かに「みーつっけた!」といわれるのをどこかで待っています。そんな声が梅雨のお空の影法師から聞こえてきそうな初夏の空模様です。

関連記事
「じゃんけん」の語源は未だよくわかっていませんが、代表的なものに「両拳」説があります。 中国で古くから行われてきた酒席の遊びに、二人が互いに出す指の数を予想して言い当てる『猜拳』(さいけん)と言うのがあり、江戸時代に長崎に伝来しました。その『猜拳』でチョキを表すものを「両拳(りゃんけん)」と言い、それが訛って「じゃんけん」になったというのです。
猫や犬は、どんなに毛玉などがソファや床についても、飼い主の膝の上に座って甘えたり、家族の一員としてずっと一緒に […]
洗濯の仕方は人によって違います。洗濯の専門家が洗い方のコツを教えてくれました。シミ抜きや生地の保護、節約に役立ちますので、参考にしてみてください。 英デイリー・ミラー紙によると、大手の清潔用品ブランド、アリエール(Ariel)は、普段洗濯をしている大人2000人を対象に、洗濯の習慣や行動について調査をしました。
着た服を洗うことはよく知られていますが、洗う頻度は人によって異なるかもしれません。あまり頻繁に洗浄すると水道や電気などの資源が消費され、また、あまり洗浄しないと細菌が繁殖する恐れがあるなどの問題があります。では、洗濯はどのくらいの頻度ですればいいのでしょうか。
新たな研究は、日光が人間の健康に重要な役割を果たしていることを明らかにしました。特に、日光不足は、喫煙と同じように人間の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。