脳の老化と闘うスーパースターは濃い緑の葉野菜にふくまれる抗酸化物質です。中でもケールは、卵やほうれん草の50倍も含まれています。(Nungning20 / PIXTA)

多くの人が間違った栄養を摂取している! 脳の老化を防ぐには「抗酸化物質の摂取」がカギ

脳は脂肪分が多く、代謝が活発なため、フリーラジカルの攻撃を特に受けやすいです。誰も脳が衰えるのは望んでいません。そこで、脂溶性の主要な抗酸化物質であるβ-カロテンなどを摂取すればよいと思うかもしれませんが、実は脳に集中する主要なカロテノイドはルテインであり、脳が最初に吸収するものなのです。

食餌性植物化合物が健康全般と長寿に良い影響を及ぼすことを記述した科学文献は豊富にあります。しかし、植物性食品を多く含む食事の摂取が神経炎症(脳の炎症)に影響を及ぼし細胞保護・修復タンパク質の発現につながることはようやく明らかになってきました。

この10年間で、酸化、ストレス、慢性的な軽度の炎症が脳の老化の主要な危険因子であることが認識され、大きな進歩を遂げました。そのため、抗酸化作用や抗炎症作用のある食品は脳の老化防止に役立つ可能性があります。ルテインは脳における主要なカロテノイド系抗酸化物質であることがわかっています。

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