7月7日、韓国政府は7日、東京電力福島第1原子力発電所の処理水海洋放出計画について独自の評価を公表した。写真左から2人目が5日、同原発に到着した国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長。福島県での代表撮影(2023年/ロイター)

韓国、処理水放出計画「国際基準に合致」 IAEAの検証結果尊重

[ソウル 7日 ロイター] – 韓国政府は7日、東京電力福島第1原子力発電所処理水海洋放出計画について独自の評価を公表した。国際原子力機関(IAEA)の検証結果を尊重するとし、計画は国際的な基準に合致しているとの見解を示した。

方文圭・国務調整室長は「日本が示した処理計画の評価に基づき、放射性物質の濃度が海洋放出の基準を満たすことを確認した。したがって計画はIAEAの基準を含む国際的な基準に合致している」と述べた。

また、IAEAの報告書は確立された国際機関が設置した世界的な専門家のタスクフォースによるものであり、韓国は検証結果を尊重するとした。

処理水放出は「われわれの海域に有意な影響を与えない」と想定されているとも述べた。

韓国の評価は日本が示した計画を前提としているため、変更があれば見直すとしている。

IAEAのグロッシ事務局長は検証結果を説明するため、7─9日に韓国を訪問する。

韓国の主要野党議員グループは6日に記者会見を開き、日本に対し、処理水を地中に埋めたり蒸発させたりするなど、海洋放出以外の方法を検討するよう求めた。

*カテゴリーを追加して再送します。

関連記事
韓国最大の太陽光発電メーカーであるハンファ・ソリューションズ傘下のQcellsは中国江蘇省啓東市にある工場を6月30日に永久閉鎖する。
北朝鮮のアニメスタジオが、制裁下にもかかわらず日本や米国の人気アニメーション制作に関与していることが、朝鮮半島の情報分析を行うシンクタンク「38ノース」が22日発表した報告で明らかになった。日本政府は先月、北朝鮮のIT技術者の関与について警告を発したばかり。北朝鮮が制裁を逃れ、日本市場に関与している実態が浮き彫りとなった。
米国政府が、北朝鮮が遺伝子操作を通じた生物学兵器を生産できる能力を保有しているという分析を発表した。
韓国を訪問している米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は16日、非武装地帯にある板門店を訪れ、ロシアと中国に北朝鮮の制裁逃れを擁護しないよう求めた。
最近、尹錫悅(ユン・ソクヨル)韓国大統領は国家安全保障の観点から韓国海洋警察に中国の漁船の強い対応を求めた。