この物語の主人公「ゾウ・リー」は、ニューヨーク・マンハッタンの有名なレディースファッションブランド「ペル」で副社長をしています。(まちゃー / PIXTA)
———アメリカ有名レディースファッションブランド「ペル」の副社長、ゾウ・リーさんのインタビューより

華麗なるCEOの私生活(最終章)

(前章に続く)

心身に大きな変化 皆が感嘆

圧倒的な洗脳宣伝のせいで、多くの中国人は素晴らしい法輪大法に抵抗がありました。ゾウ・リーさんはそれを見て悲しく、申し訳なく思い、ゆっくりと真実を伝えることしかできませんでした。 ゾウ・リーさんは生まれつきコレステロール値が高く、しばしば220mg/dLを超えていましたが、法輪大法を学んでから彼女のコレステロール値は170へと改善していきました。彼女の大法修煉に反対していた両親の態度は、次第に反対から賛成へと変わっていきました。

ゾウ・リーさんの会社の同僚たちも、彼女の変化に気づいていました。元々、ゾウ・リーさんは体調を崩して出勤できないことが多く、誰もが彼女が働き過ぎだと思っていたため、取締役たちは彼女の体調の悪さをいつも心配していました。しかし、修煉を始めてから彼女はより懸命に働き、病気になることもなく、疲れることもなく、顔色もよくなり、いつも忙しく、エネルギーに満ちあふれていました。

以前は、些細なことで癇癪を起こすことが多かったゾウ・リーさんでしたが、修煉後は一日中幸せな気分で、人が癇癪を起こしても気にならなくなりました。

ある時、従業員の一人がゾウ・リーさんに怒鳴った時、彼女はそれを気にすることなく、相手がなぜ不機嫌なのかを気遣いました。相手が姑と喧嘩したことを知ると、ゾウ・リーさんは辛抱強く彼女に語りかけ、大法の本に書かれている善良な人間とは何かを伝え、姑を思いやり、良い嫁になるよう諭しました。後日、その従業員は他の同僚にこう話しました。

「ゾウ・リーさんは『法輪功』を学んでから変わりました。彼女自身が変わっただけでなく、他の人に良い人になるように教えています」

仏教には「佛光が普く照らせば、礼儀が圓明となる」という言葉があります。ゾウ・リーさんが法輪功を修煉するようになってから、会社の業績でも奇跡が起きました。

2007年に会社の経営は好転し始め、2008年には米国の全産業が経済危機に陥りましたが、ゾウ・リーさんの勤めている「ペル」社は過去最大の利益を上げました。彼女は、会社の業績が大法修煉の成果であることを心の中で知っていました。

ゾウ・リーさんは機会あるごとに、同僚たちに大法を伝え、伝統文化の復興を目指す米国の「神韻芸術団」を勧めました。会社の株主とその家族全員が、神韻公演を見に行きました。そのうちの一人の義母は末期癌だったのですが、神韻を観た後、その老婦人はまだ元気で生きています……これらの奇跡的な出来事によって、全社員がゾウ・リーさんの言葉を信じるようになりました。

会社を退社 社会貢献  

2014年、ゾウ・リーさんは住んでいた大きな家を売り払い、ハドソン川沿いにある4階建てのブラウンストーンの家を購入しました。2015年に彼女は退職を申し出ました。それから2年間、彼女は株主全員が満足するように会社の将来を計画的に手配しました。そして、ついに彼女が会社を去る時が来ました。

「長年の苦闘の末、私は多くの米国人が決して達成できないようなレベルの成功を収めました」。2017年8月のある日、ゾウ・リーさんは自身の部屋に立ち、霧と雨に包まれたマンハッタンのスカイラインを眺めながら、将来の計画を立てていました。

彼女の机の上には、分厚い資料の山とぎっしり詰まったスケジュール表がありました。そこには、神韻公演や中国古来の伝統文化を紹介するために彼女を招待した、さまざまな大きな組織やクラブの名前が書かれています。「自分のためにお金を稼ぐ時代はもう終わりました。これからは、全ての時間を使って社会に貢献します」とゾウ・リーさんは自分に言い聞かせました。

この頃、ゾウ・リーさんの長女はすでに大学を卒業し、キャリアを積んでいました。次女はまだ大学に通っており、夏休みになると戻ってきて、母親の専門技術を受け継ぎ、階下にあるミシンで服を作っていました。ゾウ・リーさんは高級な「ペル」の衣服に着替え、神韻公演の紹介資料を手にして階下に降り、次女に「お母さんはロータリークラブにプレゼンテーションに行ってきますね」と告げました。

それから、ゾウ・リーさんは家を出てガレージに行き、紫色の「マセラティ」に乗り込むと、ゆっくりと車を運転してコミュニティの外へ出ていきました。彼女は10年以上、運転中に師父の説法の録音を聴くことを習慣化しています。彼女がオーディオを押すと、車内に李洪志師父の声が響き渡ります。彼女が両側の車窓に目を移すと、雨が上がり、空は晴れ、草花も元気を取り戻し、金色の日の光が地面を照らしているのが見えました。広い高速道路に出て軽くアクセルを踏むと、車は矢のようにゴールに向かって走り出しました。

(完)

注:この物語中の人物名や会社名は実在のものではありません。

(原文はこちらから→https://www.epochtimes.com/b5/18/2/8/n10127794.htm

 

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