タリスマンセイバー2021演習中、クイーンズランド沖で洋上補給中のHMASパラマッタと並走するHMASブリスベン。(提供:豪州国防省)

中国のスパイ船がオーストラリア沖で海軍訓練を視察

米豪は第二次世界大戦以来、最大規模となる演習を開始した。13か国から3万人以上の国防関係者が参加する実動訓練(タリスマン・セイバー)は、7月21日にシドニーで開始され、2週間にわたって実施される。

中国のスパイ船は、豪州の沿岸に停泊する人民解放軍・海軍の艦船と共に、演習を注意深く監視するだろう。

統合作戦チーフのグレッグ・ビルトン中将は、今回の訓練は中国のためではなく、関係国のためだとし、「相互運用性を構築し、信頼関係を築き、将来、この地域にどんな危機が訪れようとも、共に対応できるようにすることだ」と表明した。

リチャード・マールズ副首相兼国防相は、今回の演習のいくつかは、第二次世界大戦以来、豪州で最も重要な後方支援演習になると述べた。

同氏は「この訓練はすべて、米豪両国の国防軍の間でマッスルメモリーを構築している」と述べ、「私たちがお互いをよりよく理解し、より高いレベルで、より協調的に活動できるようにする」と表明した。

マールズ氏は「豪州と米国だけでなく、タリスマン・セイバー演習に参加する他の11か国の間でも、関係性と協調性を深めることができる」

「お互いをよりよく理解し、より高いレベルで、より協調的に行動できるようにする」と語っている。

野党の防衛担当スポークスパーソン、アンドリュー・ハスティ氏は、中国の船がスパイ活動に利用される可能性があることに懸念を示した。

タリスマン・セイバー演習のディレクターであるダミアン・ヒル准将は、中国の船舶は豪州の排他的経済水域に自由に入ることができると述べたが、中国が演習を監視することについては懸念していなかった。

「彼らは以前にも来ている…彼らはこれを何年にもわたって行っており、私たちはそれに十分に備えている」とビルトン氏は述べている。

関連記事
中国共産党は世界的に流行しているアプリを通じて外国人ユーザーのデータを集め、世界の情報エコシステムを変革し、海 […]
オーストラリア政府が2030年までに再生可能エネルギーを82%まで増やす目標を達成するため、過去最大規模の再生可能エネルギー入札が発表された。全国電力供給網(NEM)向けに6ギガワット(GW)の新規再生可能エネルギー・プロジェクトが展開され、各州で多くの再生可能エネルギープロジェクトが進む予定だ。 西オーストラリア州では、500メガワットの再生可能エネルギー貯蔵発電の入札が始まり、国家エネルギー市場で注目を集めている。
オーストラリア、ニュージーランド、国際連合を含む国際同盟国は、4月にソロモン諸島が実施する国政選挙を支援するため、安全保障、ロジスティクスその他の支援を提供している。 防衛と警察要員に加え、太平洋の近隣諸国もソロモン諸島に財政援助を提供している。
17日にソロモン諸島で総選挙が行われる。今回の選挙では、好戦的で親中派の現職ソガバレ首相が続投するかどうかが注目される。しかし、国民には中国共産党傾斜と政治腐敗への鬱憤が募っている。
オーストラリアの警察当局は16日、最大都市シドニー郊外の教会で司教らが刃物で刺された前日の事件について、宗教的な過激思想が背景にあるとみられるテロ行為だったとの見解を示した。