中国の貿易制裁、豪州への「影響なし」 思わぬ恩恵も
豪中対立による中国共産党の貿易制裁が、豪州の経済に与えた影響はほとんどなかったことが、豪生産性委員会の報告書で明らかになった。豪州の貿易転換により、制裁の効果が相殺され「世界の貿易構造の再編成につながった」と指摘した。
報告書によると、中国による豪州産品への貿易制裁が豪州の国内総生産(GDP)と国民総生産(GNP)に与えた影響はそれぞれ1%未満だった。
最も顕著だったのはGDPで、わずか0.009%減にとどまった。一方、最も影響が大きかったのは第一次生産部門の生産高で、1.4%減少した。
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