スリランカのサブリ外相は29日、同国を訪問した林芳正外相と会談し、電力、道路、港湾などのプロジェクトへの投資を再開するよう要請した。コロンボで29日撮影(2023年 ロイター/Dinuka Liyanawatte)

スリランカ、日本に投資再開を要請 インフラやデジタル化など

[コロンボ 29日 ロイター] – スリランカのサブリ外相は29日、同国を訪問した林芳正外相と会談し、電力、道路、港湾などのプロジェクトへの投資を再開するよう要請した。

サブリ氏は、電力、インフラ、経済のグリーン化、デジタル化といった分野に日本の投資を求めていると述べた。

スリランカは昨年、過去70年以上で最悪の金融危機に直面しデフォルト(債務不履行)に陥った。国際通貨基金(IMF)からの29億ドルの支援を継続するために大規模な債務再編に取り組んでいる。

サブリ氏は林氏との共同会見で「幸先の良いスタートを切ったスリランカの景気回復と将来の成長見通しが、日本とスリランカの関係を強化する大きな機会をもたらすと確信している」と述べた。

林氏は債務再編プロセスがさらに進展することへの期待を伝え、全ての債権国が参加する透明な債務再編の重要性を強調したと説明した。サブリ氏の投資要請には態度を明確にしなかった。

林外相は日本の外相としては約4年ぶりにスリランカを訪問した。

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