Getty Images
渋沢栄一「論語と算盤」と現代ビジネス

CSR・CG・ SDGs ~ 日本企業には素地があった

Corporate Social Responsibility(企業の社会的責任)、Corporate Governance(コーポレート・ガバナンス/企業統治)、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標) 、という、英語ばかりをみると、元々日本企業には無かった概念かと誤解するかもしれません。

しかし、これもまた「欧米発」というのではなく、日本には昔からあった考え方でした。

そもそも米国でCSRなどを掲げなくてはならなくなったのは、「株式会社は株主のモノだから、高配当と株価UPだけを目指せばよい。」という米国での「株主至上主義」「利益至上主義」が、エンロンやリーマンブラザーズといった企業の不祥事の原因になったと言われました。

顧客・仕入元・従業員・地域社会という「株主以外のステーク・ホルダーも大事にされるべき」、という日本型経営は、「株主至上主義」が世界に広まった時代には日の目はみませんでした。

しかし「社会全体に対する責任」「企業内部を適正に治める」「地球規模での持続的成長を目指す」という、『金もうけ』以外のところに重点を置く、この考え方が最も古くから明文化されていたのは日本かもしれません。

▶ 続きを読む
関連記事
茶道に息づく「一期一会」の精神を、日常の何気ない所作や東洋思想の「仁」と結びつけて紐解くエッセイ。二度と戻らない「いま、目の前の瞬間」に全身全霊で向き合うことの尊さを静かに問いかけます
秋分を迎え、昼夜の長さや季節の巡りから天地の陰陽の調和を読み解く一文。四季の移り変わりを一幅の太極図に見立て、自然の摂理と人の生き方・養生の知恵を深く静かに問いかける
唐代の奇書『酉陽雑俎』を手がかりに、未知を排除せず包容する中国文明の精神と世界の広がりを描き出す。古人の謙虚な姿勢から学ぶ
唐代の奇談集に残る「月を修復する人」の物語。中秋の月に重ねて読みたい、神秘的な月の伝説を紹介します。
茶葉が過酷な製茶の工程を経てお湯と出会い、芳香を放つ姿に人生の試練と成長を重ね合わせたエッセイ。万物が語る生命の理をやさしく紐解きます