氷水を飲むと脾臓と胃を傷つけ、氷水を飲んだあとも寒気が残ります。(dorry / PIXTA)

氷水は太るだけでなく、想像以上に体に悪い? 飲んではいけない4つのタイミング(1)

夏の暑い日にコップ一杯の氷水を飲むのはさっぱりしますが、長期間飲み続けると体に害を及ぼす可能性があります。氷水は、たとえ溶けていても、常温水よりも身体にダメージを与える可能性があるのです。

《医方集解・理中湯》には次のような一節があります。「宋徽宗は氷を食べ過ぎて、脾臓の病気になり、中国の医者でも治せない。そこで北宋の医家楊介を大理に呼んだ。楊介がいうには、『病気の原因は氷の摂取であり、薬を氷で煎じる、これが病気を治す方法である』。すると徽宗の病は治った」

明の総合診療所の中医師、葉啓民の師は、過去にこの段落を教えるとき、信じられなくて、読み飛ばしていました。しかしある日、若い頃に氷を食べ過ぎた女性が、1年分の温滋養強壮薬を飲んでも効果がなく、氷を入れた「李中湯(りちゅうとう)」の煎じ薬を作ってみたところ、3回足らずで治ってしまいました。

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