8月8日、米連邦最高裁は、バイデン政権が要請している「ゴーストガン(幽霊銃)」規制の復活を認める判断を示した。写真はホワイトハウスでゴーストガンのキットを見せながらゴーストガン規制についての発表を行うバイデン大統領。2022年4月撮影(2023年 ロイター/Kevin Lamarque)

米最高裁、「ゴーストガン」規制復活認める バイデン政権が要請

[8日 ロイター] – 米連邦最高裁は8日、バイデン政権が要請している「ゴーストガン(幽霊銃)」規制の復活を認める判断を示した。

ゴーストガンは製造番号がなく、警察の追跡が困難な手製銃を指す。

バイデン政権は昨年、このゴーストガン規制を導入したが、今年7月にテキサス州の連邦地裁がゴーストガン規制は政府による権限の過剰行使で違法だとした後、高裁などもこの見解を肯定していた。

しかし最高裁は今回、リベラル派の判事3人に加えて、保守派のエイミー・コニー・バレット判事とジョン・ロバーツ長官が規制復活を支持。復活反対は4人にとどまった。

司法省の報道官は最高裁の判断を称賛し、ゴーストガン規制は公共の安全を追求するもので、警察の事件解決に役立つとともに、社会に出回っているゴーストガンの数を減らすことになると主張した。

8日までのロイター/イプソス調査では、70%の国民がゴーストガンにも製造番号を付与し、認可を得たメーカーでのみ生産できるように規制することに賛成している。

2021年時点で、警察の捜査で発見されてアルコール・たばこ・火器及び爆発物取締局(ATF)にゴーストガンの疑いがあると報告された銃器は約2万丁と、16年から10倍に急増した。

関連記事
多くのアメリカ人は、いまや1960年の選挙についてあまり覚えていない。 また、2020年の選挙が1960年の選挙と非常に似ていることに気づいている人も少ない。
史上最も早い時期に行われる大統領テレビ討論会が6月27日にCNNで開催されることが確認された。
バイデン米国大統領は2024年5月14日、中共(中国共産党)の不公平な貿易実態に対抗するため、複数の中国製品に […]
連邦準備制度理事会(FRB)はアメリカの中央銀行として、政策のあらゆる側面に口を出している。それでも、先週のFRBのプレスリリースは極めて奇妙だった。FRBが気候変動を管理できると思うか?FRBの支配は災いをもたらすだけだ。
5月14日(火)、ドナルド・トランプ前大統領のニューヨーク裁判が行われているマンハッタンの裁判所の外で行われた短い記者会見で、マイク・ジョンソン下院議長(ルイジアナ州選出)は、この訴訟を「司法の茶番」と強く批判した。元訴訟弁護士で、現在共和党の最高位議員であるジョンソン氏は、この訴訟と米国の司法制度への広範な影響に憤りを表明した。彼はトランプ大統領に直接電話し、裁判に出席したいと伝えたという。