フィリピン海で航行中の米軍空母艦隊 (Photo by Specialist 3rd Class Jake Greenberg/U.S. Navy via Getty Images)

中国出身の米海軍兵の母、息子にスパイ勧める「将来中国で良い職に就ける」

米海軍兵2人が中国に米国の軍事機密を漏えいさせた事件で、逮捕・起訴された一人の海軍兵の母親は、将来的に中国の政府機関に就職できるとの期待から、中国の情報機関と協力するよう息子に勧めていたことが分かった。米国の検察当局が8日の法廷審問で明らかにした。

米司法省は3日、中国の情報機関要員に軍事機密を提供した見返りに賄賂を受け取っていたとして、スパイ防止法違反の疑いで米海軍兵2人を逮捕・起訴したと発表した。

米検察当局によると、逮捕・起訴された海軍兵の1人、ジンチャオ・ウェイ被告は中国出身で現在米国籍を取得している。昨年2月に米国市民権の申請中、中国の情報員から接触を受けたという。

▶ 続きを読む
関連記事
カナダ初の「外国影響力登録制度」が施行された。外国政府などを代表して政策決定や政治活動に影響を及ぼす個人・組織に登録を義務付け、違反には最高100万カナダドルの罰金が科される
カナダ国籍の中国系女性を、NATO欧州連合軍最高司令部は第三国のためにスパイ活動を行った疑いで拘束した。過去の就職申請で確認していた不正行為と、カナダの安全審査制度の問題点を探る
中国共産党(中共)が人工知能(AI)を通じて自国の技術基盤や規格を海外に広げる動きについて、米シンクタンクのハドソン研究所は、各国を中国の技術体系に依存させる「技術のわな」を生む可能性があると警告した。一帯一路がもたらしたとされる「債務のわな」よりも深刻な結果につながりかねないとの見方である
カナダ安全情報局は、10月17日の地方選挙を前に、リッチモンド市長と市議会議員全員へ非公開の説明会を開き、中共による候補者への接触や中国系有権者を狙った影響力工作の恐れを警告した
南シナ海をめぐる中国とフィリピンの対立が、学術や教育分野にも波及している。フィリピン国防省は、外国政府が支援する学術・文化事業への審査を強化し、中国共産党による認知戦や影響工作への警戒を示した