カナダの国会議員の関慧貞氏はトロントなどの人権・民主団体連合と共に、外国代理人登録に関する法律を迅速に可決するようカナダ政府に求める署名運動を開始したと発表した(NTDTV のスクリーンショット)

カナダ議員、外国代理人登録法の可決を促す

カナダの国会議員の関慧貞氏は18日、バンクーバー、カルガリー、トロントの人権・民主団体連合と共に、外国代理人登録に関する法律を迅速に可決するようカナダ政府に求める署名運動を開始したと発表した。

人権・民主団体連合によれば、今回の署名活動は、独立した公的調査を開始し、次の選挙までに外国の干渉を防止・抑止するために、外国代理人登録簿の設置を含む、効果的な措置を講じるよう、政府に早急な行動を促すものである。

なかでも中国共産党(中共)のカナダに対する浸透は、各界の警戒を引き起こしている。

関慧貞氏は、「外国によるカナダへの干渉は実際に存在している。毎日のように、カナダの市民が(中共の)標的となっている。彼らは保護されていない。この状況はまだ続いており、非常に深刻だ」と述べた。

バンクーバー民主運動支援協会の李美宝主席は、「これはカナダの主権と民主主義を守るためである」とし、「長い間、私たちは中国(中共)の不適切な影響が、私たちのコミュニティに浸透しているのを目の当たりにしてきた。今はそれを止める時だ」と指摘した。

カナダ緑の党の党首エリザベス・メイ氏は「国としては、外国代理人登録所、ロビイスト登録所が必要で、これは重要だ」と述べた。

人権・民主団体連合によると、外国代理人登録所を批判する人々は、外国代理人登録を1923年の「中国人排斥法」と混同することが多い。

100年前の人種主義法案はすべての華人を対象とした差別的な措置で、中国人がカナダに入国することを阻止した。

対照的に、メイ氏が述べている外国代理人登録所は、本人がカナダ人であるか否かにかかわらず、外国政府に代わってロビー活動を行う者のために設けられている。

新型コロナウイルスの流行中、中共領事館の役人はしばしば反アジア感情の高まりや人種差別を逆手に取り、「祖国」が中国系カナダ人の世話をすると公然と保証した。

トロント中国民主化支援協会は市民に対して、中共の分断と扇動を明確に認識し、外国代理人登録法と1923年の「中国人排斥法」を混同しないよう呼びかけている。

李美宝氏は、「香港の民主団体は3年前から署名を集め、この(外国代理人)登録法案を提唱するために、さまざまな分野のさまざまな団体と接触してきた」と語った。

人権・民主団体連合は、カナダ独自の外国による影響力の透明性がわかるよう登録制度を設け、包括的なシステムを迅速に構築するよう求めている。

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