今夏、中国がメコン川上流に建設した一連の大規模ダムは、下流域の深刻な干ばつを悪化させた (Photo by LILLIAN SUWANRUMPHA/AFP via Getty Images)

国際条約を無視する中国共産党 メコン川上流に建設したダムで下流に深刻な損害(2)

王維洛氏は、中共にとってダムが、東南アジアを支配するための戦略的武器になっていると警告した。 中共にとって、上流のダムを支配することは、東南アジア諸国に影響を与えるための重要な政治的切り札なのだ。

2016年3月、メコン川の水量の減少が、ベトナムの水田に深刻な干ばつと海水の逆流を引き起こした。 アジア太平洋地域の政治・社会ニュースを扱う英字政治専門誌『ディプロマット』によると、中共政府は下流国を支援するために前例のない放水を行ったという。 

中国外務省の陸慷報道官は記者会見で、「友好国が困難な状況にある時、助け合うべきであることは言うまでもない」と述べた。

▶ 続きを読む
関連記事
イタリアからインドネシアへの空母譲渡を機に激変する東南アジアの安全保障を解説。中国の海洋進出に対抗するドローン空母構想や南シナ海・太平洋を巡る米中綱引きの最前線に迫ります
中共軍による潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の試射や、北朝鮮を巡る外交姿勢の変化を受け、西太平洋の安全保障環境に変化の兆しが見えている。中共の核戦略の動向と、米国が進める「核三本柱」の近代化、その背景を分析する
中共軍の研究者がOpenAIやAnthropicなど米国の先端人工知能(AI)モデルを利用し、ドローン、サイバー戦、情報分析、戦術判断に使用できる中国独自のAIシステムを訓練していることが分かった 
比中仲裁判断から10年。日本や同志国が「法の支配」を訴える裏で、赤龍・中国共産党は国際法を嘲笑い、軍事化を強行している。法律を「支配の道具」と見なす彼らの本性と、人類壊滅を狙う驚愕の陰謀を暴く
中共軍が原子力潜水艦から太平洋へSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)を異例の試射。日本、豪州、NZ、台湾が相次ぎ懸念を表明した。試射の背景には、核抑止力の誇示と南太平洋での影響力を巡る思惑が見え隠れする