8月20日、福島県の東京電力福島第一原子力発電所を視察する岸田文雄首相(Photo by JAPAN POOL/JIJI PRESS/AFP via Getty Images)

処理水の海洋放出前に…日本政府、中露を批判「科学分析を受け入れる意思みえず」

中国とロシアが国際原子力機関(IAEA)に送付した東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出をめぐる質問状で、日本政府は18日付けで回答した。中露共同の質問は「科学的根拠を伴わない、曖昧な」内容であり、「科学的な分析を受け入れる意思がないかのようだ」と批判した。

日本政府は22日の関係閣僚会議で、福島第一原発の処理水の海洋放出を24日にも始めることを決定した。

中露両政府は昨年より、ALPS処理水海洋放出に関する批判的な質問状をIAEAを通じて世界各国に発信している。昨年の日本政府の回答は「不十分だ」などとして、今年7月26日にあらたに20項目の追加質問を送付した。質問は昨年からの合計で36項目におよぶ。

▶ 続きを読む
関連記事
留学生の学費は見直しが進む。早稲田大が引き上げを検討し、東北大は2027年度から1.7倍の90万円へ。支援体制の負担増が背景にある。
国内線の路線維持に向け、国土交通省が航空会社どうしのダイヤ調整を、減便せず便数を保つことを条件に認める方針を示すことになった。便が同じ時間帯に集中する課題を改善し、搭乗率の向上につなげたい考えだ。
次期米大統領選の鍵を握るZ世代。彼らは傍観者ではなく、困難な経験から育まれた切迫感と多様な意見で政治を動かし始めている。既存政党は彼らの「言葉」を理解し、対応できるのかを問う
古代から続く中国伝統文化の精神を現代に甦らせる神韻芸術団。その豊かな芸術世界を紹介する「神韻作品」ポスター展が、12月と1月に東京都内で開催される
三年もの間、民の課役をゆるし倹約を貫いた仁徳帝。民の竈の煙に安らぎを見いだしたその御心は、豊かさの本質を問い直す今の日本にも静かに響いている