米ハワイ州マウイ島で先月発生した山火事で娘を亡くした父親が4日、ハワイ州政府とマウイ郡政府の重大な過失が火災につながったとして、州と郡を提訴した。写真はマウイ島ラハイナの焼失した建物。8月10日撮影(2023年 ロイター/Marco Garcia)

ハワイ・マウイ島の山火事、遺族が州と郡を提訴

[5日 ロイター] – 米ハワイ州マウイ島で先月発生した山火事で娘を亡くした父親が4日、ハワイ州政府とマウイ郡政府の重大な過失が火災につながったとして、州と郡を提訴した。

訴状が4日、ハワイ州の裁判所に提出された。今回の山火事を巡って州政府が訴えられたのは初めて。訴状では同時に米電力会社ハワイアン・エレクトリックとマウイ島の主要な土地所有者であるビショップ・エステートも訴えられた。ハワイアン・エレクトリックは既に複数の訴訟を起こされている。

提訴したハロルド・ウェルズさんは、州と郡は山火事の危険性を十分に承知しており、火災を防ぐことが可能だったにもかかわらず、適切な植生や送電線の管理といった対策を取らなかったと主張している。

マウイ島の火災では島西部の観光地ラハイナが壊滅的な被害を受け、少なくとも115人が死亡した。

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