9月15日、英政府は、中国がスパイ活動を高度化し、機密情報にアクセスするために政治、軍事、ビジネスなどの分野で要職にある英国人を勧誘しているとの認識を示した。写真手前はスナク英首相。提供写真(2023年 ロイター/UK Parliament)

中国が英国要職者を勧誘、スパイ活動高度化=英政府

[ロンドン 14日 ロイター] – 英政府は14日、中国がスパイ活動を高度化し、機密情報にアクセスするために政治、軍事、ビジネスなどの分野で要職にある英国人を勧誘しているとの認識を示した。

英議会の情報・安全保障委員会が7月の報告書で、中国のスパイ活動が英経済のすみずみに入り込んでいるのに対し、英政府の対応が不十分だと警鐘を鳴らしたのに答えた。

政府は、中国が「要職に就き、センシティブな知識や経験を持つ英国人および同盟国の人々のヘッドハンティングを試みてきた」との認識を表明。スナク首相は議会で、委員会の報告書で特定された部分には「改善の余地がある」と述べた。

英情報局保安部(MI5)は昨年、議会に対して中国のスパイと疑われる人物が英国で「政治的な干渉行動に関与している」と警告するなど、中国側の動きに監視を強めている。

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