中国と日本及び韓国との貿易額の減少には、いくつかの特別な要因がある。例えば、中共が日本の処理水の海洋放出をめぐり、日本の水産物の輸入を禁止し、8月には日本の水産物を含む食品の対中輸出が前年同期比で41.2%減少した(Photo by KAZUHIRO NOGI/AFP via Getty Images)

変化する日中韓の貿易構造 中国の対日対韓の貿易収支が赤字転落 

日本の財務省が20日に発表した8月の貿易統計によると、中国向けの輸出額は昨年同月比で1割減、9か月連続の減少となった。韓国も輸出が11か月連続の減少を記録した。

中国の統計データは日韓に違いがあるが、同一のトレンドを反映しており、日中韓の貿易パートナーシップに現れた大きな変動を示している。3つの方面からこの変化を解釈する。

1972年、日本は中国共産党政権(中共)と国交を樹立した。中国側のデータによれば、1972年の日中間の貿易総額は10億3800ドルで、1978年には48億 2千万ドルに急増し(約4倍の増加)1981年には1千億ドルを突破した。

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