加齢に伴う大きな病気を持たない110歳以上のほぼすべての人が食べている長寿食とは?(NaumenkoOS / PIXTA)

長生きする人の食べ物は?(1)

優雅な老いをもたらす!

 

長生きする人の食べ物は?(1)

110歳まで生きたいですか? その質問に答える熱意がない人が、意外に多いかもしれませんね。 多くの人は、最後の10年が不幸でいっぱいになることを恐れているのではないでしょうか。 実際、寿命よりも健康で居られるかどうかが、年齢そのものよりも遥かに気になるのかも知れません。

110歳まで生きて、活力と目的と幸福に満ち溢れたいと思いますか? 100歳を過ぎても、色彩豊かで活動的、頭脳明晰でエネルギッシュな人生を送る人がいる一方で、早々にその光を消してしまう人がいるのはなぜでしょうか?

最近、110歳以上生きる人を指す 「スーパーセンテナリアン 」という言葉が流行しているのですね(フランスのジャンヌ・カルマンは122歳と164日という記録的な長寿者です)。 驚くべきことに、これほど長生きする人のほとんどすべてが、認知症、2型糖尿病、自己免疫疾患といった老化に伴う主要な病気とは無縁なのです。

最終的に亡くなるときも、たいていは昼寝の最中など、安らかに息を引き取ります。 これは幸運なのでしょうか? 遺伝子のせいなのでしょうか? それとも、私たちにも身につけられるなんらかの習慣があり、それが私たちに優雅な老いをもたらすのでしょうか? ホリスティック(全体的な、または心身一体的)栄養士として、また抗炎症の専門家として、私はこの疑問に対する答えを探すことに人生を費やしてきました。

そして、その答えはイエス、優雅な老いをもたらす方法があるのです。

長寿者のライフスタイル

遺伝子が長寿を決めるという説に反して、長寿に最も大きな影響を与えるのは、実は私たちのライフスタイルの選択です。 ナショナル・ジオグラフィックの探検家であり、長寿の住人が住む地帯を紹介した本『ブルーゾーン』の著者であるダン・ベットナー氏は、100歳を超えて生きる人々の多くがユニークなライフスタイルを共有していると報告しています。

ギリシャのイカリア島、日本の沖縄、イタリアのサルデーニャ島オグリアストラ地方、カリフォルニア州のロマリンダ、コスタリカのニコヤ半島等々。

彼らの食生活について説明する前に、地球上で最も長生きしている人々に共通する習慣をいくつか見てみましょう:

本格的な運動をする:長寿者は皆、庭や農場、家の周りでの肉体労働で十分な運動をしています。 犬の散歩、サイクリング、ガーデニングも長生きを助ける「健康法」です。

目的を持って生きる:百寿者(センテナリアン)の多くは定年退職することなく、コミュニティガーデンの運営や孫の世話など、好きなことを仕事にしています。

愛情を注ぐ:長寿の礎は、感謝の気持ちを表し、周囲の人と愛を分かち合うことが大切です。 ストレスを軽減すれば、炎症を大幅に抑えることができます。

抗炎症作用のある食品を摂る:長寿メニューの食品には、寿命を延ばし、長持ちさせる効果のある抗老化作用のある栄養素が豊富に含まれています。 植物性食品、食物繊維、オメガ3(オメガ3脂肪酸は、小腸から吸収されると、全身の細胞全ての細胞膜を構成する材料になる)が長寿メニューのカギを握ります。 どのメニューにも、食事をおいしくする脂肪分が含まれています!長寿メニューには、長寿に効果的な栄養素が豊富に含まれています!

百寿者の食べ物

世界を旅して、長寿の人々が食べているパワフルな食べ物を探してみましょう。

コスタリカ

ココナッツ:ココナッツは部位によって用途が異なります。 ココナッツウォーターにはビタミンB群、酵素、アミノ酸、ビタミンCが多く含まれ、乾燥ココナッツミートには主に脂肪が含まれ、ココナッツオイルの抽出に使われます。 ココナッツのユニークな脂肪酸プロファイルにより、ココナッツは今日人気のスーパーフードの1つとなっています。

ココナッツオイルは、飽和脂肪酸である中鎖トリグリセリド(MCT)を最も豊富に含む食品の1つです。 中鎖トリグリセリドは体内に吸収され、素早くエネルギー源として利用されたり、脳の健康に有益なケトン体に変換されたりします。 ココナッツとココナッツオイルには、フリーラジカルやLDLコレステロールの酸化、ガンに対する抗酸化物質として働くフラボノイドやその他のポリフェノールも含まれています。

 

長寿食:ココナッツ (amnad bamrungwong / PIXTA)

(つづく)

 

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