2020年12月17日、ネバダ州のワクチン接種会場で、ファイザー・ビオンテック製の新型コロナワクチンのシリンジとバイアルが準備されている (Patrick T. Fallon/AFP via Getty Images)
新しい研究では、最近mRNAワクチンを接種した授乳婦の母乳中に、乳児に移行する可能なmRNAが検出され

コロナワクチン接種後に母乳からmRNA、乳児にも移行か:新研究

どうやら、新型コロナワクチンのmRNAは注射部位にとどまらず全身に広がるようだ。しかも、ワクチンを接種した母親から母乳を介して乳児にmRNAが移行する可能性もあるという。そのことを裏付けるエビデンスが増えているが、最近になってまた新たな研究が出てきた。

先月、「ランセット」誌にある研究論文が掲載された。研究者らは、ワクチン接種後最大45時間以内に採取した母乳サンプルの70%からmRNAを検出した。検出されたmRNAは大部分が断片化しており、元の状態は12〜25%しか保持していなかった。新生児に免疫応答を引き起こすmRNAの最小量を決めるためには、さらなる研究が必要となる。

研究者らは、13人の健康な女性から、ワクチン接種前と接種後5日間に1日に少なくとも2回、母乳サンプルを採取した。また、7人の女性が、1回目の接種後と2回目の接種後に母乳サンプルを提供した。ワクチン接種前後の20の異なった時点で採取され、合計数は154に上った。

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