10月23日、米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官はイラクやシリアの米軍基地に対する親イラン武装勢力のロケットや無人機攻撃を、イランが積極的に手助けしているケースが幾つかあると指摘し、バイデン大統領が国防総省に対応強化を指示したと明らかにした。写真はイラク・アンバル州の基地に置かれた米軍車両。2020年1月撮影(2023年 ロイター/John Davison)

中東の米軍基地への攻撃、イランが背後で手助け=米戦略広報調整官

Steve Holland

[ワシントン 23日 ロイター] – 米国家安全保障会議(NSC)カービー戦略広報調整官は23日、イラクやシリアの米軍基地に対する親イラン武装勢力のロケットや無人機攻撃を、イランが積極的に手助けしているケースが幾つかあると指摘し、バイデン大統領が国防総省に対応強化を指示したと明らかにした。

パレスチナ自治区を実効支配するイスラム組織ハマスイスラエルへの襲撃を行った7日以降、中東地域における米軍事施設への攻撃が増加している。

カービー氏は、過去1週間、特にここ数日でそうした攻撃が増えていると説明。背後ではイラン政府とイラン革命防衛隊が支援しているとの米国側の分析を示した上で、攻撃がエスカレートする可能性を深く懸念していると述べた。

一方で「イランの目的は中東地域で一定の拒否能力を維持することだとわれわれは承知しているが、それを許すつもりはない。われわれはこの地域における米国の権益へのいかなる脅威も野放しにはしない」と強調した。

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