李克強前首相 (Photo by Fred Dufour - Pool/Getty Images)

李克強前首相氏急死 尽きない疑惑の数々

中国の李克強前首相が10月27日未明、心臓病発作により急死した。いっぽう、その死をめぐっては、数々の疑惑が浮かび上がっている。

「なぜ李克強氏は上海に向かったのか」。評論家の鐘原氏はまず、江沢民派閥の古巣に李克強氏が足を踏み入れたことに疑問を感じた。

以前から李克強氏には健康不安説が出ていたが、北京には中国共産党高官御用達の病院がある。鐘原氏は、もし病気治療のためにわざわざ上海に行ったのであれば、公表できない内部事情があるのではないかと語った。

さらに、李克強氏が中国北部の寒い天候を避けるためなら、より南方の深センや海南島にいくべきではないかと指摘。中国当局がこれほど速く死亡を発表することも異例な対応だと語った。

「李克強氏が上海に行くこと自体、怪しいのだ。なぜ、習近平氏は上海に向かうことを許可したのか。上海は、江沢民・曽慶紅らに代表される江沢民派の古巣だ。李克強氏が江沢民派閥と関係を持つことを恐れないのか。そもそも、本当に心臓病なのだろうか」

時事評論家の唐青氏は、高齢者が多い中国共産党高官のなかで、李克強氏は決して高齢とは言えず、中国国内情勢が混迷を極めるなか、突然の死は様々な憶測を呼ぶと述べた。

唐青氏は、李尚福国防相が解任され、前外交部長の秦剛氏も国務委員の職を解かれるなど、中国共産党指導部内が不安定な状態になっていると指摘。李克強氏の死が中国の政局にどのような影響を与えるか、予測困難な状況だと語った。

鐘原氏は、もし李克強氏の葬儀が北京で行われる場合、習近平氏は高官らと出席する可能性があると指摘した。いっぽう、胡錦濤氏がセキュリティスタッフによって「強制退場」させられるハプニングを防ぐ観点から、引退した高官らが列席するかどうかは不明だと語った。

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