世界貿易機関(WTO)の機能不全が続く中、米国の懸念に対処する改革案について加盟国が検討を開始した。資料写真、2022年10月撮影(2023年 ロイター/Denis Balibouse)

WTO改革案が浮上、24年初めまでの合意目指す 機能不全打開へ

[ジュネーブ 26日 ロイター] – 世界貿易機関(WTO)の機能不全が続く中、米国の懸念に対処する改革案について加盟国が検討を開始した。来年2月に開く閣僚会議までの合意を目指す。

ロイターが確認した草案によると、紛争処理期間の制限のほか、判断に不服がある場合に各国が意見を述べる新たな仕組みなどが提案されている。ただ、最高裁に当たる上級委員会が再開されるかという重要な問題には踏み込んでいない。

WTOの紛争処理は、米国が改革を要求して上級委員の任命を阻止し、同委員会をまひさせた2019年12月以降、機能不全に陥っている。現状ではWTOに提訴することは可能だが、一審に当たる紛争処理小委員会(パネル)の判断に不服があっても上訴が処理されないため、未解決の案件が約30件に上っている。

▶ 続きを読む
関連記事
米司法省とFBIは中共政府と契約関係にある企業インテグリティ・テックが関与するサイバー攻撃について、攻撃に利用された関連ドメインの差し押さえや遮断を実施したと発表。同社が運用していた脆弱性偵察ツールの標的には日本の空港も含まれていた
米国、EU、日本など15の国・地域が、EVやバッテリー、半導体、太陽光パネルなどの過剰生産能力への共同対応を表明した。中国は署名せず、専門家は米欧が多国間で連携し、中国(共産党)への圧力を強める動きと分析
米カリフォルニア州の中国系不動産仲介業者、張婉瑩が、中国政府のために台湾の頼清徳総統の家族を監視した疑いで逮捕された。過去に中国の工作員と疑われた方芳との共通点や、インフルエンサーへの接触にも注目が集まっている
米国務省は7日、島国フィジーで華人団体の代表を務める趙福剛について、中共の利益のため現地で贈賄に関与したとして、米国への入国を認めないと発表
ロシアの女性研究員がペストに感染して死亡した疑いをめぐり、母親が当局の説明を否定。高度な安全管理を行う研究施設で使用する容器は普通のガラス容器のように簡単に破損しないと強調