中国の何副首相、経済司令塔の地位固める 主要党組織幹部に
Joe Cash
[北京 30日 ロイター] – 中国の何立峰副首相が経済政策や対米貿易関係などを担う共産党中央財経委員会弁公室の主任に就いたことが分かった。劉鶴前副首相から同職を引き継ぎ、経済運営の司令塔としての地位を固めた。
国営メディアは29日に何氏とフランス政府高官との会談に関する記事で初めて弁公室主任の肩書きを伝えた。中央財経委のトップは習近平国家主席が務める。
何氏は習氏の腹心とされているが、李強首相が経済問題でより大きな役割を果たすと予想していた一部のアナリストにとって、今回の昇格人事は予想外と受け止められた。
何氏は習指導部の経済担当になって以来、イエレン米財務長官や欧州連合(EU)のドムブロフスキス上級副欧州委員長(通商担当)と会談し、先週は習氏による中国人民銀行(中央銀行)訪問に同行した。
アナリストはまた、人民銀や金融規制当局の監督を担う党組織、中央金融工作委員会が復活すれば、何氏がトップに選ばれると予想している。同委は2003年に解散した。
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