孔子学院は表面的には非営利の教育機関だが、実際は「中共の対外宣伝機構の重要な部分」で、秘密裏に政治宣伝活動を行っている。写真は海外の孔子学院(大紀元)

ポーランドの2大学が孔子学院の閉鎖を発表

ポーランドのヴロツワフ大学は10月25日、同大学内の孔子学院を正式に閉鎖する決定を発表した。

同大学は今年5月23日にワルシャワ工科大学が中国共産党(中共)政府の支援を受ける孔子学院の閉鎖を発表した後、ポーランドで孔子学院の閉鎖を決議した2校目の大学だ。

この孔子学院はヴロツワフ大学で約15年間にわたり、中国語の教育を提供してきた。

ヴロツワフ大学は2008年、中国の厦門大学および国家漢語国際普及指導グループ弁公室と合意し、ヴロツワフ大学内に孔子学院を共同で設立した。この協力協定は2024年1月25日に期限切れとなり、ヴロツワフ大学は3か月前(2023年10月)に覚書を発表し、中国側に協力関係を継続しない意向を伝えた。

中共は全世界でさまざまな手段で知的財産を盗んでいる行為が暴露されつつあり、孔子学院は中共のスパイ・プロパガンダ機関であると認識されている。孔子学院を閉鎖することは重要かつ賢明な選択だろう。

ヴロツワフ大学は、中国側との協力を停止する主な理由について「中共がボランティアとして派遣している中国語教師が、中国(中共)のプロパガンダの道具」と報じられたことが、中国側との協力中止の主な理由だと強調した。

大学はまた、孔子学院を閉鎖するとしても、中国語の教育は引き続き行うとした。というのも、ポーランドにおいて「中国語教育は最も人気のある分野の一つ」とされている。大学側はさらに「中国語教育は新しいカリキュラムに従って行ない、中国語と中国文化の学習に重きが置かれる」としている。ただし、中国の言語と文化を教える名目で、中共の価値観を推進する行為は排除している。

各国で孔子学院閉鎖の動き

孔子学院は表面的には非営利の教育機関だが、実際は「中共の対外宣伝機構の重要な部分」で、秘密裏に政治宣伝活動を行っている。

最初の孔子学院は2004 年 11 月に韓国​ソウルに設立された。2018年12月の時点で、中国は世界154の国と地域の初等・中等学校に548の孔子学院と1193の孔子教室を設置しており、生徒数は計187万人に上った。

2013年、2014年に、カナダのマクマスター大学とトロント地区教育委員会は孔子学院を閉鎖した。

2013年9月、フランスのリヨン第2大学とリヨン第 3 大学は孔子学院を閉鎖した。

2019年8月22日、オーストラリアはニューサウスウェールズ州教育コミュニティ局の下での孔子学院協力プロジェクトを終了した。

2020年、スウェーデンとノルウェーは領土内のすべての孔子学院を正式に閉鎖した。

2020年8月13日、米国は米国の孔子学院の本部である孔子学院アメリカンセンターを外国使節団に指定し、米国の大学にある孔子学院は2020年末までに基本的に閉鎖された。

2021 年 10 月 31 日、ドイツ連邦教育大臣は、同国内のすべての孔子学院の廃止を要求した。

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