中国の多国籍電気自動車メーカー、ニオの共同創業者兼最高経営責任者(CEO)のウィリアム・リー氏 (Photo by HECTOR RETAMAL/AFP via Getty Images)

中国EVメーカー蔚来汽車(NIO) 最高で20%のレイオフか

中国の新興EVメーカー、上海蔚来汽車(ニーオ・NIO)が巨額の損失を抱えるなか、同社が従業員の20%ものレイオフ(一時解雇)を開始するという情報がネット上で流れている。

中国のSNSで、1人のプログラマーが2日、蔚来汽車がレイオフを開始し、部門ごとのレイオフの比率が10~20%になるという情報を流した。記事下のコメント欄では、蔚来汽車科技(安徽)有限公司の従業員が、これが事実であることを確認した。

蔚来汽車の共同創業者で総裁の秦力洪氏は、メディアのインタビューで、この噂は事実ではないとしながらも、組織効率の継続的改善の追求は蔚来が常に取り組んでいることだと付け加えた。

報道によると、蔚来汽車のある従業員は「知らせを聞いたが、自動運転部門は関係ないはずだ」とし、別の従業員は「まだ知らせを受けていない」としながらも「一部の部門が統合され、会社全体の実務の入れ替えがなくなるかもしれない」と推測した。

また、ある業界関係者によると、今年初め、蔚来汽車は関連する調整を開始し、人員の変更は避けられないという。

データによると、今年10月の蔚来の新車納入台数は1万6074台で、前年比2.77%増、前年同期比59.84%増と、小鵬汽車(シャオペン)など他の新エネルギー車に遅れをとっている。

蔚来と小鵬はともに巨額の赤字を抱えている。蔚来の第2四半期の赤字は60億5600万元(約1239億2419万円)に達し、1台販売するごとに25万元(約511万円)の赤字に相当する。小鵬汽車の第2四半期の純損失は28億500万元(約573億9884万円)で、1台販売するごとに平均1万6千元(約32万7千円)の赤字となる。

 

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