広東省では工場閉鎖の波が襲い、多くの出稼ぎ労働者が仕事が見つからずに、故郷に帰った。写真は、帰省客でごった返す北京南部の鉄道の駅(FRED DUFOUR/AFP/Getty Images)

広東省で工場閉鎖の波 出稼ぎ労働者の帰郷が増加  

最近、工場閉鎖の波が襲い広東省では、多くの出稼ぎ労働者が仕事が見つからず、故郷に帰っている。広州市の商業街では人通りがまばらになり、商売がしづらく、多くの店は廃業に追い込まれている。

統計によると、中国本土では今年、46万社の民間企業が閉鎖した。 広東省東莞市では最近、30年以上操業していた3つの工場が倒産した。このうち、日系企業「中興電器」の工場は年内に閉鎖される予定。香港企業「暁銘実業」と「虎邦五金」も破産を発表した。

広州市の個人事業主によると、中国の政治的環境が悪いため、欧米からの注文の多くは、中国本土から東南アジアに移った。 多くの工場は受注がなく、休業してしまった。出稼ぎ労働者は休暇を与えられ、故郷に帰っている。誰も買い物に行かないので、店舗は商品を売ることができず、多くの店が閉店した。「私の周りには、半年くらい開いて閉店したスーパーも何軒かある」と同氏は語った。

多くの人はチャンスを待ちたいと思っているが、なかなか仕事を見つけることができず、広州を離れている。

コラムニストの王赫氏は、中国経済は回復の見込みがなく、衰退を続けており、閉店や帰郷の波が拡大する可能性が高いと分析した。

中国の一線都市である深センや上海では「例年より早く(旧正月の)帰省ラッシュが、すでに始まった」。今、中国SNS上で、トレンドワードに「帰省ラッシュ」」がランキングされている。

「中国経済を牽引する珠江デルタと長江デルタは、国際経済情勢の変化を最も受ける地域だ。中国経済全体が悪化する中、帰郷の波は全国に急速に広がり、その流れはますます大きくなるだろう」

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