オーストラリアのアルバニージー首相(写真)は、米議会が原子力潜水艦の他国への売却を初めて承認し、豪米英3カ国の安全保障枠組み「AUKUS」におけるパートナーシップが前進することを歓迎した。10月25日、米ワシントンで撮影(2023年 ロイター/Leah Millis)

豪、米議会の国防権限法案可決を歓迎 AUKUSの原潜売却承認

Kirsty Needham

[シドニー 15日 ロイター] – オーストラリアのアルバニージー首相は、米議会が原子力潜水艦の他国への売却を初めて承認し、豪米英3カ国の安全保障枠組み「AUKUS」におけるパートナーシップが前進することを歓迎した。

米議会下院は14日、2024年度(9月終了)の国防予算の大枠を決める国防権限法(NDAA)案を賛成多数で可決した。NDAAの予算総額は8860億ドルで過去最大。ウクライナ支援やインド太平洋で中国を抑止する政策の予算が盛り込まれている。

アルバニージー氏は15日、ラジオ局2GBのインタビューで、素晴らしい成果だと指摘。「法案可決はAUKUSを前進させられるということで、オーストラリアが米バージニア級原潜を利用できることを意味する。オーストラリアの国家安全保障にとって非常に重要だ」と述べた。

マールズ国防相は15日、スカイニュースのテレビインタビューで、「米国とその議会が原潜の売却を承認したのは史上初めてだ」と指摘。

最も重要な点として、オーストラリアが米国の国防輸出管理制度から免除されることを挙げ、「われわれが求めてきた豪米英間のシームレスな防衛産業基盤が構築される」と述べた。

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