2022年11月18日、ソウルの鉄道駅にて、北朝鮮のミサイル発射実験に関するニュース映像を流すテレビの近くに座る人々 (Photo by ANTHONY WALLACE/AFP via Getty Images)

北朝鮮が今月、大陸間弾道ミサイルの試射を行う可能性=韓国大統領府国家安保室

12月15日、韓国大統領府国家安保室第1次長である金泰孝(キムテヒョン)氏は、米韓核協議の前に、北朝鮮が今月中にもう一度、大陸間弾道ミサイル(ICBM)を試射する可能性があると述べた。

金泰孝氏は、15日にワシントンで開催される「核協議グループ(NCG)」の第2ラウンドの会合に出席する予定だ。この会合では、米国と韓国が北朝鮮に対する抑止戦略を拡大することが期待されている。

金氏はワシントンに到着した際、北朝鮮の弾道ミサイルがワシントンの「拡大抑止」戦略の焦点であると述べた。金氏は、拡大抑止の目的は、核攻撃が発生する可能性のある初期段階でこれを断固として止めることにあると指摘し、現状では北朝鮮が12月に大陸間弾道ミサイルを発射する可能性があると考えていると述べたが、詳細については明らかにしていない。

「拡大抑止とは、核攻撃を早期に、断固として阻止する方法を見つけることだ。そして現在、12月に、私は北朝鮮が大陸間弾道ミサイルを発射する可能性があると信じている」と金氏は述べ、北朝鮮の弾道ミサイルが核弾頭を搭載できるため、その射程に関わらず核の脅威であるとした。

最近、北朝鮮が韓国、日本、米国本土に到達可能な一連の弾道ミサイルを開発し、試験しているとの報道がある。これに対し、金氏は、米国、日本、韓国が北朝鮮のミサイル発射に関するリアルタイムなデータを共有する提案がすでに完成しており、近々公式に発表されると述べた。

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