22年3月、スイス中部のエメン空軍基地に着陸した戦闘機F35 (Photo by FABRICE COFFRINI/AFP via Getty Images)

スイスの中国資本ゲストハウス、F35が降り立つ空軍基地を監視か=報道

スイスのマイリンゲン軍用飛行場では、米軍の新型戦闘機F-35が離着陸している。道路を挟んで建つゲストハウス「ロスリー」からは滑走路が一望できる。この宿泊施設は2018年、中国人家族によって約80万米ドルで購入された。スイス安全保障当局は最近、軍事スパイの拠点として利用された可能性があるとして捜査を開始した。

現地紙ターゲス・アンツァイガーなどが22日に報じた。中国人家族は、コロナ禍の中断を挟みながらも約5年間、宿泊施設を経営していたとみられる。報道によると、今年警察の捜査が始まって以降、家族は姿を消した。

同紙の電話インタビューに応じた家族の息子は、疑惑を否定した。

スイス国防省や安全保障当局から、この件に関する公式声明は出ていない。政府は昨年、ロッキード・マーティン社とF-35戦闘機36機の調達契約を締結した。2027年から2030年にかけて既存の戦闘機との置き換えを計画している。飛行試験には該当飛行場が使用されている。

この事件について、中国専門家は、スイス空軍への中国共産党によるスパイ作戦であれば「驚かない」と指摘した。中国共産党は世界中で米国をターゲットに、複数の民間および軍事情報機関を運営していると述べた。また、依然として先進的な技術やノウハウには西側に依存しており、中国共産党は強い関心を持っているとされる。

すでに米国の戦闘機F-22、F-35、輸送機オスプレイなどの最先端軍事ハードウェアの情報は、中国共産党のサイバー攻撃により盗まれていると、米国のダニエル・コーツ国家情報長官(当時)は2019年の連邦議会で証言している。

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