自分の心はそっといたわること。他人の心は善意でつつむこと。

幸福が習慣になる時:毎日が新しい自分である(下)

(続き)

人を理解し心を溶かす「善意」

心が脳を刺激する神経ネットワークと知的につながっていることを理解すれば、自分の考えを主導し、感情に支配されないようにするための練習をしたくなるはずです。しかし、理屈はわかっていても、特に不公平やいじめ、いろいろな気に入らないことに直面すると、それを実行するのは難しいように思われます 。

思いやりが出てくると、あなたの目には他人が子供のように見えてきます。例えば、一部の子供は対人関係や状況把握が遅いため、教師は、いたずらで手に負えない、言うことをきかない子であるなどと誤って考えることがあります。

私たちが「理解できない」人に出会ったときもこのように見ることができます。その人の考えや心境は、どんな形であれ現れるもので、否定的に理解すれば否定的な表現が出るのは当然のことです。肯定的に理解できるようになると、前向きな表現をするでしょう。これは正常で、こう考えると、心の中の煩悶も溶けていきます。

私たちは、相手の良き理解を得るために、伝える、表現する、避ける、拒否するなどの選択をすることは可能です。 ただし、私たちは背を向けて離れた時に足を踏み入れようとはしない、ドアを閉めた時に悪口を言うことはしない……そんなちょっとしたことで、徐々に、ポジティブな思考と幸福が増えてゆくのです。

バタフライハグ法

バタフライハグ法は、眼球を左右に回転させる「眼動心身再建法(EMDR)」と原理が似ています。(kapinon / PIXTA)

有名な韓国ドラマ「サイコパスだけど大丈夫」には、ヒロインの感情が異常に激しい時、背後から近づき、ヒロインを導いて両手を持ち上げて胸の前で交差させ、両肩を抱き締め、気持ちが和らぐまでゆっくりと左右に叩くというロマンチックなシーンがあります…. 

これは心理療法士が認証したバタフライハグ法で、高揚して制御不能になった感情を素早く鎮めることができます。この方法は、舞台や試験などのストレス、突然の大きな悲しみ、イライラ感、状況が心の期待に合わない大きな無力感、突然胸が苦しくなるパニック症状など、誰にでも適しています。

美しく澄んだ音楽を聴きながら肩を抱くことで、よりリラックスした気分になることができます。屋外や公共の場で自分を抱きしめるのが不便な場合は、太ももを3~5分軽く叩いてもよいでしょう。重要なテクニックは「左右両側」で、左右交互にゆっくりと叩くことで、自分をすぐに落ち着かせることができます。

心理療法士は、人の「左右両側」を刺激することで、左右の脳が統合され、心の奥底にあるトラウマ的な記憶を健全な形で置き換えることができると考えています。十分な睡眠には自然治癒力があり、悪い気分、ストレスを排除するのに役立ちますが、過度に感情的になったり、ストレスを感じたりしてよく眠れないことがあります。

医師は、普段から眼球運動することを勧めています。眼球を左右にゆっくり移動させたり、散歩に出かけて左を見たり、右を見たりして、両側の運動を刺激することで、心の焦り、ストレス、トラウマを排除することができるとアドバイスしています。

過去に経験した多くの不快感は、忘れたつもりでも、心の底に蓄積されているかもしれません。それは、時々私たちに影響を与えています。些細なことで怒ったり、崩れそうになったりしたときには、自分の心の中に釈然としない記憶があるかどうかをよく探ってみましょう。プラス思考で脳の神経ネットワークを再配線させます。

幸せはシンプルです。 健康で楽しい時間を過ごすために、心を穏やかに保ちましょう。 

(完)

林海柔