2019年4月、極東ウラジオストク港で北朝鮮の指導者金正恩を迎えるロシアのプーチン大統領(Photo by ALEXANDER ZEMLIANICHENKO/POOL/AFP via Getty Images)

【寄稿】蠢動する北朝鮮の背後にある悪の枢軸

北朝鮮情勢を語る上で、中朝露の三角関係を考慮せずにはいられない。北朝鮮が領土的野心をあらわにし、イランも核開発を加速させるなか、世界情勢のきな臭さは一段と増している。

1月15日に北朝鮮の金正恩総書記が最高人民会議で行った演説は各界に強い衝撃を与えた。無理もない。「韓国を第1の敵対国、不変の主敵」と見なし、韓国との対話交流を担う祖国平和統一委員会など三つの組織を廃止すると明らかにしたのだ。

昨年まで北朝鮮は、韓国を南朝鮮と呼び、祖国統一の対象と見なしてきた。つまり南朝鮮の人民は、いずれ南北統一されるべき同胞であるから、北朝鮮の核兵器は南朝鮮つまり韓国には使用されないと主張してきた。

▶ 続きを読む
関連記事
世界一の長寿企業国・日本。創業1400年の金剛組や500年のとらやなど、300年を超える老舗には利益よりも大切な「家訓」があった。時代が変わっても揺らぐことのない東洋の道徳観「義」の精神と経営の真髄に迫る
米国防総省は調達制度を刷新し、低コスト・大量生産のドローン戦略へ転換。「ガントレット」試験により企業を実戦環境で即時選抜し、迅速配備と技術更新を実現する
ウクライナ軍のドローン主導戦術が、ロシアの大規模装甲攻勢を撃退。低コスト兵器が高価な戦車を無力化し、戦場の構造と戦術を根本から変えつつある
パナソニック創業者・松下幸之助が掲げた「水道哲学」と儒教の「仁」の思想の響き合いを描いた一文。モノづくりを通じて人々の生活を支え、社員の人格を育んだ希代の経営者の哲学と、その真意に迫る
中国による南太平洋への弾道ミサイル発射と米豪への影響、それに応じたインドの軍事・外交的対抗策、そしてトランプ政権下での米国の孤立主義回帰による「インド太平洋戦略」の変容と今後の国際情勢を解説する