米下院の中国共産党に関する特別委員会は、独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)グループに対し、新疆ウイグル自治区での事業から撤退するよう求めた。新疆ウイグル自治区のVW合弁会社の工場。チャイナ・デーリー提供(2024年 ロイター)

米下院特別委、独VWに中国・新疆撤退を要請

David Shepardson

[ワシントン 22日 ロイター] – 米下院の中国共産党に関する特別委員会は、独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)グループに対し、新疆ウイグル自治区での事業から撤退するよう求めた。米当局は中国新疆ウイグル自治区での人権侵害疑惑でVW製車両数千台の輸入を差し止めていた。

特別委のマイク・ギャラガー委員長(共和)とクリシュナムルティ筆頭委員(民主)がVWのブルーメ最高経営責任者(CEO)に出した21日付の書簡でわかった。書簡は、同社の車両が「(中国での)強制労働によって製造された部品が含む」ことを理由に米国への輸入が差し止めされたことに「深い懸念」を示した上で、「新疆事業を即座に停止するようVWに求める」とした。

VWは22日、書簡に対するコメントは拒否したものの、「問題を把握し即座に車両を港に留め置いた。当該部品を含むユニットを交換し、適切な車両をディーラーに出荷している」と説明した。

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