コロナワクチンの副作用は血栓や心筋炎だけではない

注目すべき新型コロナワクチン有害事象の数々、エビデンスで裏付け(2)

心臓疾患

スパイクタンパク質が心臓の内皮を傷つけ、炎症を引き起こし、心筋細胞を溶解させることが、メイヨークリニックで行われた研究で証明されている。どちらのプロセスも心臓の筋肉の機能に害を及ぼし、さまざまな症状を引き起こす可能性がある。

「British Journal of Pharmacology」に掲載されたドイツの研究では、モデルナ製とファイザー製のワクチンにさらされた心臓細胞がスパイクタンパク質を生成し、それぞれ異なる異常を示すことが示された。

 

心停止

新型コロナワクチン接種と心停止を関連付けた研究は数件しかない。世界保健機関(WHO)の有害事象データベースを分析したところ、新型コロナワクチンは75歳以上の高齢者における心停止リスクの増加と関連していることが示された。

ある査読済み研究だけが、心停止と新型コロナmRNAワクチンとを関連づけている。過去に重大な病歴のない59歳の男性がmRNAワクチンの3回目の接種を受け、7時間以内に心停止を経験したという症例だ。

心筋症

心筋症は心筋に影響を及ぼす疾患だ。心腔が肥大し、筋肉が厚くなったり硬くなったりすることで、心臓が弱まり、心不全や心停止に至ることもある。

ワクチン接種後に報告されたストレス性心筋症の症例に関する2022年のグローバルレビューによると、ほとんどの症状は平均してワクチン接種から3日前後に発生していた。著者らは、この問題は稀ではあるが、生命を脅かす可能性があると結論づけている。医学雑誌には、心筋症のいくつかの症例が記録されており、中には、心血管系の危険因子を持たない健康な63歳の女性がモデルナ製ワクチンの初回接種の1日後に緊急入院した症例も含まれている。

心臓発作

スパイクタンパク質は血管を傷つけるほか、血栓を形成しやすく、冠動脈を塞いで心臓発作を引き起こす可能性もある。WHOの有害事象データベースは、新型コロナワクチンが75歳以上の高齢者における心臓発作リスク上昇と関連していることを示している。

ワクチン接種後24時間以内の心臓発作を報告した症例研究は、日本の症例研究ハーバード大学の研究など複数ある。

心筋炎と心膜炎

安全性シグナルとしての心筋炎の報告は、エポックタイムズ のプレミアム報道でも取り上げられた。最近では、FDAの研究者も最新の新型コロナ1価ワクチンの安全性シグナルとして心筋炎を検出した。

心筋炎は、スパイクタンパク質が心臓の筋肉を損傷することで発症する。「Journal of the American College of Cardiology」誌に掲載された論文によると、若い男性ではモデルナ製ワクチンの方がファイザー製ワクチンよりも心筋炎の発生率が高かった。

心筋炎と同様、心膜炎も心臓の炎症の一種だ。心膜炎は心嚢液貯留(心臓の周りに液体が溜まる状態)を引き起こす可能性がある。エポックタイムズは、ワクチン接種後に心膜炎と診断され入院したプロのマウンテンバイカーについて報じている

体位性頻脈症候群(POTS)

新型コロナの流行後、体位性頻脈症候群 (ポッツ・POTS)の症例が増加した。POTSは人が横になっている状態から立ち上がる時に心拍数が上昇する症状で、神経系と循環器系の機能障害を示している。

ジョンズ・ホプキンス大学のPOTSプログラムの責任者であるテー・チョン博士は、新型コロナに感染していないがワクチン接種を受けた医学生や医師の中に異常な症例があることに気づいた。その後、大規模なコホート研究により、新型コロナワクチンとこの病気との関連性が確認された。

2023年7月、エポックタイムズは新型コロナワクチン接種後にPOTSと診断された20代の女性2人に話を聞いた

不整脈

不整脈は、心臓の電気的な機能不全によって起こり、心拍が速くなったり、遅くなったり、不規則になったりする。

「Vaccine.X」に掲載された研究では、成人においてmRNAワクチンの2回目の接種後14日以内に心筋炎を伴わない不整脈のリスクが増加することが判明した。モデルナ製ワクチンはファイザー製ワクチンよりリスクが高かった。あるシステマティック・レビューでは、「新型コロナワクチン接種後の不整脈の発生率はまれで、1万人あたり1~76人だ」と結論付けている。2023年の別のレビューでは、この問題は「珍しいことではない」とされている。

最も一般的な不整脈である心房細動も報告されている。

高血圧

ワクチン接種が展開されて行くなかで、血圧の変化に関する証拠が蓄積されてきた。そのメカニズムは不明だが、スパイクタンパク質がACE-2受容体に結合して細胞内に侵入するため、体内のACE-2受容体の減少に関連している可能性がある。

「Journal of Cardiovascular Development and Disease」誌に掲載された、ワクチン接種者35万7387人のデータを調査したメタアナリシス研究によると、ワクチン接種後15分から数日後に提出された接種後報告書において、約3.2%が血圧の上昇を報告している。

心臓の動悸

動悸は、基礎疾患である心臓病の徴候だが、通常は一過性で重症化することはない。

血液障害

ワクチン接種後に報告される主な副作用は血栓だ。スパイクタンパク質は特に血栓を形成しやすい。ほとんどの血栓はトロンビンと血小板を必要とするが、スパイクタンパク質はそれらがなくても血栓を形成する。

ワクチン接種が展開された始めた初期の頃、現在製造中止となっているJ&J製ワクチンは、血液中の血小板が少ないにもかかわらず血栓を形成することが示された。mRNAワクチンにも同様の問題がある。

スパイクタンパク質は血栓内のタンパク質の構造を変化させ、より大きく分解しにくいアミロイド様血栓を生じる。複数の研究により、スパイクタンパク質が血液中の凝固因子に直接結合し、大きな血栓と微小血栓のどちらの形成も促進することが示されている。

血栓が形成される場所によって、患者は血栓に関連した様々な病態を発症する可能性がある。

 

脳卒中

2023年初頭、FDAとCDCは共同声明を発表し、ファイザーの2価ブースターワクチンを接種した高齢者における新たな安全性シグナルとして脳卒中を宣言した。しかし、その数か月後、両機関は声明を撤回した。

3200万人の英国人を追跡調査した自己対照ケースシリーズ(SCCS)では、新型コロナワクチン接種は出血性脳卒中(脳出血)のリスクを38%増加させることが判明した。

「Journal of Stroke and Cerebrovascular Disease」誌に発表された研究では、80歳代の女性を追跡調査し、新型コロナmRNAワクチンの初回接種から3日後に脳卒中を発症した。その後、2回目の接種の3日後に2度目の脳卒中を発症した。

ジョージア州に住む500万人を追跡した全州規模の調査では、ワクチン接種後21日以内に新型コロナに感染した人の脳卒中リスクが最も高いことがわかった。

脳卒中の徴候や症状には、言葉が理解できなくなる失語症や、話すことが困難になる構音障害などがあり、いずれも新型コロナワクチン接種後に報告されている。

肺塞栓症

肺塞栓症は、肺の中に血栓ができることで起こる。これは肺内での酸素交換と二酸化炭素の排出を損ない、致命的となる可能性がある。

Global Vaccine Data Network(GVDN)のデータによると、mRNAワクチンの初回投与またはアストラゼネカ製ワクチンの接種者は、いずれも肺塞栓症のリスクが20〜33%増加した。

ウェイクフォレスト・バプティスト・メディカル・センターの臨床医が発表した症例研究では、ファイザー製ワクチン投与後に肺塞栓症を発症した2症例について論じている。

「Vaccines」誌に掲載された韓国の研究では、mRNAワクチンの初回接種から7日後に肺塞栓症を発症した症例が報告されている。

深部静脈血栓症

手足の静脈にできた血栓が肺へと戻る血流を止めた場合にも致命的となる可能性がある。大規模な研究では新型コロナワクチン接種による深部静脈血栓症のリスク増加は認められていないが、いくつかの症例研究で患者の深部静脈血栓症とワクチン接種の関連性が示されている。例えば、ある75歳の男性はファイザー製ワクチンの2回目接種から10日後に左足の腫れを発症した。

血管炎

血管炎は血管の損傷や炎症で、血液凝固をさらに促進する可能性がある。

より一般的な血管炎疾患は、より細い血管に影響を及ぼし、皮膚に赤い斑点やしこりを引き起こし、臓器障害を引き起こす可能性もある。

「Journal of Rheumatology」誌に発表された論文では、新型コロナワクチンが血管炎の一種であるIgA血管炎の増加と関連付けられた。

また、「Frontiers in Medicine」誌に掲載された別のミニ・レビューによると、新型コロナワクチン接種後の皮膚の血管炎の報告は、感染後の報告よりも頻繁だという。

レイノー現象

レイノー現象とは、血液の供給が制限されることにより、ある部分(通常は指)がしびれたり冷たく感じたりする症状である。

ある研究では、新型コロナワクチン接種後にレイノー現象を発症した患者19人を追跡調査した。参加者の約80%にはレイノー現象の既往はなかった。著者らは、この研究はワクチン接種とレイノー現象の発生との因果関係を推論するものではないが、その時間的関係性は 不吉だと結論づけた。

チアノーゼとは、血行不良により指や唇が青くなる症状だが、レイノー現象が原因で起こることもある。

皮膚障害

新型コロナワクチン接種後に多数の皮膚症状が報告されている。

皮膚反応はワクチンに対するアレルギー反応または免疫反応の徴候として現れることがある。一般的に反応は一過性であるが、人によっては長期間その症状に悩まされることもある。

「Journal of the American Academy of Dermatology」誌に掲載された大規模研究では、発疹、かゆみ、皮膚の赤み、じんましんなどの一般的な副反応が確認されている。

論文の筆頭著者でマサチューセッツ総合病院グローバルヘルス皮膚科部長のエスター・フリーマン博士は、「発疹はワクチン接種後1~2日で現れるものもあれば、接種後7~14日と遅れて現れるものもある」とプレスリリースで述べている。

 

白斑

白斑は、皮膚の色素が失われ、白っぽい斑点が生じる自己免疫疾患である。2023年9月に発表された新型コロナワクチンと関連した白斑症例のシステマティックレビューでは、15例の新規症例または悪化症例が確認された。

分枝状皮斑

この皮膚疾患は、炎症を起こした血管が原因と考えられており、多くの場合、皮膚にしみや、赤青色から紫色の網目状の模様が現れる。

「Journal of Rheumatology」誌に掲載された症例研究では、3回目のワクチン接種の翌日に左上腕とその周辺に網状皮斑を発症した80歳の女性を追跡調査した。別の症例研究では、同じく3回目の新型コロナワクチン接種後に膝頭部に発生した症例が確認されている。しかし、この斑点は皮膚を温めると消失する。

抜け毛

ホルモンの変化、ストレス、自己免疫疾患が抜け毛の原因となることがある。

「Skin Appendage Disorders」誌に掲載された研究では、新型コロナワクチンの初回接種後に抜け毛が生じた5例が報告されている。症状はほとんど治まったが、患者の1人はその後のワクチン接種のたびに脱毛症が徐々に悪化した。

「Vaccines」誌に掲載された研究では、新型コロナの既往歴のないある女性患者を対象としたいくつかの症例について論じている。アストラゼネカ製ワクチンの初回接種の3日後、彼女はクリニックに過度の脱毛を訴えた。

日光アレルギー(光線過敏症)

日光アレルギーは光線過敏症とも言い、日光を浴びた数時間後に皮膚がかゆくなり、発疹ができる症状を指す。多くの場合、ヒスタミンの過剰放出によって引き起こされ、「免疫・自己免疫疾患」の項で紹介する肥満細胞活性化症候群と関連することが多い。

乾癬

乾癬は、免疫異常のために皮膚細胞が急速に増殖し、皮膚の斑点が鱗屑になり炎症を起こす病気だ。

台湾の研究者らが行ったレビュー研究では、314例の新規発症の乾癬や炎症が発見された。研究者らは、「ワクチンの1回目、2回目、3回目の接種が乾癬の発症と関連しており、2回目の接種が乾癬による炎症と最も高頻度で関連していた」と述べた。

湿疹

湿疹は炎症によって引き起こされる疾患で、皮膚の乾燥やかゆみを引き起こす。

「British Journal of Dermatology」誌に掲載された論文では、湿疹や乾癬の既往歴のある1900人以上を追跡調査した。90%がワクチン接種後、少なくとも1回は症状が悪化した。別の研究では、米国で皮膚のかゆみや湿疹を訴えた22人の患者と新型コロナワクチンの接種歴が関連づけられた。

過度の発汗

過度の発汗は国連児童基金(ユニセフ)によって副作用として確認されている。

多形紅斑

牛の目状の病変を特徴とする皮膚疾患である多形紅斑は、しばしばアレルギー反応によって引き起こされると考えられている。

あるレビューでは31の研究が調査され、「新型コロナワクチン接種の副作用として」90人の多形紅斑患者が同定された。

ばら色粃糠疹(ひこうしん)

ばら色粃糠疹は、しばしば顔面、胸部、腹部、背部に楕円形の斑点として始まる発疹である。「Immunity, Inflammation and Disease」誌に掲載されたレビューでは、新型コロナワクチン接種後にばら色粃糠疹を発症した111人が確認された。ほとんどが体幹部に症状があり、平均発症期間は9日であった。回復には平均1か月半かかった。

ニューヨークを拠点とするエポックタイムズ記者。主に新型コロナウイルス感染症や医療・健康に関する記事を担当している。メルボルン大学で生物医学の学士号を取得。