3月4日、国連のボルカー・ターク人権高等弁務官は、ジュネーブで開かれた国連人権理事会で中国に対し、新疆ウイグル自治区やチベット自治区などで少数民族の人権が侵害されている問題を巡る同理事会の是正勧告を受け入れるよう求めた。スイス・ジュネーブで2023年12月撮影(2024年 ロイター/Denis Balibouse)

国連、中国に少数民族の人権侵害巡る是正勧告の受け入れ要求

ジュネーブ 4日 ロイター] – 国連のボルカー・ターク人権高等弁務官は4日、ジュネーブで開かれた国連人権理事会で中国に対し、新疆ウイグル自治区やチベット自治区などで少数民族の人権が侵害されている問題を巡る同理事会の是正勧告を受け入れるよう求めた。

ターク氏は「新疆ウイグル自治区やチベット自治区を含む地域で基本的人権を侵害している法律、政策、慣行を巡って当事務所や他の人権団体が策定した勧告を受け入れるよう(中国)政府に求めた」と述べた。

ジュネーブの中国外交筋はコメント要請に返答しなかった。

ターク氏は、国連人権高等弁務官事務所は中国政府と「対話」を行っており、人権問題を巡って拘束されている活動家や弁護士などの釈放を求めていると話した。

関連記事
7月からスマートフォン・PCの検査開始。  最近、中国共産党(中共)の国家安全部が、新たな取り締まり […]
ロシア当局は中国共産党と歩みを揃え、自国内で信仰への弾圧を強めている。モスクワ市トゥシンスキー地区裁判所は4日、法輪功学習者であるナタリヤ・ミネンコワ氏(46)について、2カ月間の拘留を命じた。
元米国務長官マイク・ポンペオの中国政策上級顧問、シンクタンク、ハドソン研究所の中国分析センター所長である余茂春氏は、「中国共産党の最大の弱点は人権」とし、「米国が中国との関係で優位に立つためには、この点を狙わなければならない」と明らかにした。「人権問題は中国と米国の関係、さらに中国と他のすべての国の関係に大きな影響を与えるだろう」と強調した。
中国では5月1日より、違法な臓器取引を取り締まる新法が施行される。だが、長年にわたり死刑囚や囚人からの強制的な臓器摘出の証拠が絶えない中、新法でこの問題が止むのか。専門家は一様に首を横にふる。
今から25年前の1999年4月25日、法輪功の学習者たちが中国共産党の政治的中枢「中南海」で陳情を行った。その現場に立ち会ったオーストラリアの法学者で元北京大学教師である袁紅冰氏はその時に受けた深い印象を語った。