3月26日のロンドン市場とニューヨーク市場で、カカオ豆先物価格が史上最高値を更新した。写真は2023年4月、コートジボワールのシンフラで撮影したカカオ豆(2024年 ロイター/Luc Gnago)

カカオ豆先物が史上最高値更新、供給不足で急騰続く

[ニューヨーク 26日 ロイター] – 26日のロンドン市場とニューヨーク市場で、カカオ豆先物価格が史上最高値を更新した。

カカオ豆先物価格は西アフリカで悪化する病害の影響で、過去12カ月で3倍に跳ね上がっている。

清算値はロンドン市場のカカオ豆先物7月限が105ポンド(1.4%)高の1トン当たり7613ポンド。一時は8009ポンドまで上昇した。

また、ニューヨーク市場では7月限が一時9553ドルと史上最高値を更新。清算値は1%高の9163ドルだった。

ディーラーによると、カカオ豆生産世界1位と2位のコートジボワールとガーナが不作となり、供給不足が価格を押し上げているという。

こうした中、チョコレート大手の米ハーシーズや米食品大手モンデリーズ・インターナショナルなどの間では今月末の復活祭(イースター)に向け、チョコレート以外の商品販促を強化する動きも出ている。

関連記事
東京株式市場の前場で日経平均が下げ幅を拡大し、一時800円超の下落を記録。米株高後の過熱感から利益確定売りが膨らみ、植田日銀総裁の講演を前に投資家が警戒
金価格の高騰を背景に、日本への金の密輸が3年連続で急増している。片山さつき財務大臣は28日、税関で申告のない金について没収を可能とする制度改正を明らかにした。不正薬物以外の没収対象化は初めてであり、財務当局が金密輸を従来より深刻な脅威と捉えていることがうかがえる
中国が福島処理水と高市首相の台湾発言を理由に日本産海産物の禁輸を再開したと報じられる中、米大使が「今回も日本を強力に支援する」と明確に表明。日本は米国市場へのシフトを加速
ソニーや三菱自動車など多くの日本企業が中国で事業縮小や撤退を進行中。生産拠点は東南アジアやインドへの移転が目立つ
自民党はメガソーラーの地域共生と規律強化に向け、5部会合同会議を開催。年内に政府提言をまとめる方針だ。