ニューヨークのフィフスアベニューに所在するマイクロソフトのエクスペリエンスセンターである。(撮影者:Michael M. Santiago/Getty Images) (Photo by Michael M. Santiago/Getty Images)
非人間的なことを平気でやる中国共産党

マイクロソフト報告:中国共産党がAIと偽アカウントを利用して米国内の分裂促進

 

2024年4月4日にマイクロソフトは、中国共産党が人工知能AI)および偽造されたソーシャルメディアアカウントを利用して、アメリカ国内の分断を深め、政治的不和を助長していると衝撃的な報告書を発表した。この報告書は、中国がアメリカだけでなく、世界各地で対立を煽るために高度な技術を使用していることを示している。

マイクロソフトの脅威分析センターが作成した報告書には、中国共産党がAIを活用して生成したコンテンツと偽アカウントを使用し、アメリカ国内のみならず他の地域においても対立を煽る行為が行われている。特に、中国共産党は偽のソーシャルメディアアカウントを通じて、アメリカの有権者が不満を持っている問題についての意見を集め、政治的分断を助長し、大統領選の結果に影響を与えようとしている。

さらに、中国共産党はアメリカで発生したケンタッキー州の列車脱線事故やマウイ島の山火事などの事件を利用し、アメリカ政府への不信を煽る活動を行っていると報告している。

報告書によれば、中国共産党はアメリカの有権者がどのような問題に対して敏感であり、どのトピックが社会の分裂を引き起こす可能性があるかを理解しようとしている。しかし、中国共産党のこのような取り組みが、実際に目的を達成したという明確な証拠はまだ見つかっていない。

マイクロソフトは、中国共産党が昨年のアメリカの中間選挙に影響を与える目的で活動したソーシャルメディアアカウントを特定した。これらのアカウントからは、アメリカ社会の亀裂を深めるような投稿や、オリジナルの動画、ミーム、インフォグラフィックが投稿され、他の政治関連のアカウントの投稿も共有していた。

さらに、報告書では、人工知能を用いたコンテンツ制作が、中国共産党のサイバー攻撃活動を増加させており、特に今年の台湾の総統選挙を標的にしていたことを指摘している。また、中国共産党は将来、インド、韓国、そしてアメリカで行われる重要な選挙において、AIによって生成されたコンテンツを作成し、拡散することで、選挙結果を有利にするだろう。

最後に、報告書によれば、北朝鮮は人工知能を駆使して、暗号資産の盗難、サプライチェーンへの攻撃、軍事情報の効率的な収集行為を行っているという。

 

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