4月16日、オーストラリアの警察当局は、最大都市シドニー郊外の教会で司教らが刃物で刺された前日の事件について、宗教的な過激思想が背景にあるとみられるテロ行為だったとの見解を示した。写真は刃物事件の起きた協会と警察官。シドニーで撮影(2024 ロイター/Jaimi Joy)

豪教会の刃物事件、警察がテロ事件と断定 宗教的過激思想が背景

Renju Jose Lewis Jackson

[シドニー 16日 ロイター] – オーストラリアの警察当局は16日、最大都市シドニー郊外の教会で司教らが刃物で刺された前日の事件について、宗教的な過激思想が背景にあるとみられるテロ行為だったとの見解を示した。

事件が起きたのはシドニー中心部から西に約30キロのウェイクリーにあるキリスト教の教会。礼拝中に司教を含む少なくとも4人が男に刃物で刺されて負傷した。

事件を受け、教会の外では信者らが集まり男を引き渡すよう要求。警察と衝突した。

警察は15歳の男を現場で逮捕した。

ニューサウスウェールズ州警察のカレン・ウェブ長官は記者会見で、宗教的動機に基づく過激主義という点で納得できる要素があるとの認識を示し、「全ての資料を検討した結果、テロ事件と断定した」と述べた。

警察は、男が刃物を持って自宅から遠く離れた教会に向かったことから、計画性があったとしている。ただ、ウェブ氏によると、捜査の初期段階では男は単独で行動したと考えられているという。

アルバニージー首相はオーストラリアに暴力的な過激主義の居場所はないと強調した。

関連記事
豪州シドニーのシドニー国際水泳センターで13日、ソーラーパネルが炎上し、数百人の学生を含む2500人以上が避難した。ニューサウスウェールズ州消防救助隊が出火の原因について調査している。
中国共産党は世界的に流行しているアプリを通じて外国人ユーザーのデータを集め、世界の情報エコシステムを変革し、海 […]
オーストラリア政府が2030年までに再生可能エネルギーを82%まで増やす目標を達成するため、過去最大規模の再生可能エネルギー入札が発表された。全国電力供給網(NEM)向けに6ギガワット(GW)の新規再生可能エネルギー・プロジェクトが展開され、各州で多くの再生可能エネルギープロジェクトが進む予定だ。 西オーストラリア州では、500メガワットの再生可能エネルギー貯蔵発電の入札が始まり、国家エネルギー市場で注目を集めている。
オーストラリア、ニュージーランド、国際連合を含む国際同盟国は、4月にソロモン諸島が実施する国政選挙を支援するため、安全保障、ロジスティクスその他の支援を提供している。 防衛と警察要員に加え、太平洋の近隣諸国もソロモン諸島に財政援助を提供している。
17日にソロモン諸島で総選挙が行われる。今回の選挙では、好戦的で親中派の現職ソガバレ首相が続投するかどうかが注目される。しかし、国民には中国共産党傾斜と政治腐敗への鬱憤が募っている。