2024年4月24日、米マサチューセッツ州の連邦地方裁判所を後にする中国籍の呉暁雷被告と弁護士 (Learner Liu/The Epoch Times)

中国籍の元米名門音大生に禁錮刑 市民活動家への脅迫行為で

米マサチューセッツ州の連邦地方裁判所は、中国の民主化を支持した市民活動家に脅迫やストーカー行為を働いたとして、バークリー音楽大学に留学していた中国籍の呉暁雷(音訳:Wu Xiaolei)被告に禁錮9か月の刑を言い渡した。

被告は1月に市民活動家へのサイバーストーキングの罪と脅迫通信の州間送信の罪で有罪判決を受けた。地方裁判所によれば、禁錮刑に加えて3年の監視付き釈放とその後の強制送還が科された。

被告は2022年、「中国人と共に立ち上がれ、我々は自由・民主を望む」と書いたチラシをバークリー音楽大学のキャンパス内に掲示した市民活動家に対して、「手を切り落とす」などの脅迫行為やサイバーストーキングを行ったとして起訴された。

被告は、中国国内の公安機関にも通報し、市民活動家の家族に圧力をかけるなど脅迫も行なっていた。

地方裁判所のデニース・キャスパー判事は被告の行動について「民主化推進派の声を封じることを目的とした行為」と指摘し、今回の判決はより多くの中国人学生や市民を米国内での被害から守るものだと強調した。

連邦捜査局(FBI)のボストン支部も被告は「中国共産党に批判的であったという理由だけで、嫌がらせ、脅迫、ストーカー行為、仲間の憲法上の権利を侵害する行為が重大な結果をもたらすことを学んだはずだ」と声明を発表した。

近年、中国共産党は在外公館、華僑組織などを通じて国外の異見者に対する弾圧の手を広げている。昨年行われたアジア太平洋経済協力会議(APEC)の期間中には、中国領事館が暴漢を雇って習近平に抗議する者を襲わせ、多くの華人を負傷させた。

米ボイス・オブ・アメリカによれば、中国共産党当局は在外華人や留学生の言論を監視し、中国国内にいる家族を脅迫してスパイ活動等に従事するよう強要している。

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