UCLAの学生がイスラエルとハマスの紛争に抗議している(2024年4月25日、ロサンゼルスのUCLAキャンパスにて)。(John Fredricks/The Epoch Times)

ハマス支持、反イスラエル、反ユダヤの学生運動の背景に何があるのか 

北米全土の大学生の間で、ハマスへの支持とパレスチナ人の幸福への懸念が急激に高まっている。ほとんどの学生にとって、それは地球の裏側にいる人々と密接なつながりがあるからではない。

もちろん、北米には、民族的・宗教的信条に基づいて過激化したパレスチナ人、アラブ人、イスラム教徒の学生が少なからず存在している。しかし、抗議している学生の大半は、そのような個人的なつながりは持っていない。学業をなげうってまで過激主義に傾倒するのはなぜだろうか。

今回の騒動は、学生たちが中東の歴史や政治、イスラム教やユダヤ教の歴史、国際関係などを積極的に探求した結果ではない。これらの科目を専攻または副専攻している学生はほとんどいない。 多くの学生が「川から海まで、パレスチナは(ユダヤ人を除いて)自由になる」と唱えているが、多くの学生が地図上でイスラエルやガザを識別できなかったり、「川」や「海」の名前をあげられなかったりすることも知っている。

▶ 続きを読む
関連記事
未成年を脅迫し深刻な搾取を行う「764」ネットワークがアメリカで急拡大している。FBIと司法省は解体に向けて捜査を強化。被害実態や背景、家庭で求められる防衛策をまとめた
次期米大統領選の鍵を握るZ世代。彼らは傍観者ではなく、困難な経験から育まれた切迫感と多様な意見で政治を動かし始めている。既存政党は彼らの「言葉」を理解し、対応できるのかを問う
2021年1月6日のアメリカ議事堂襲撃事件前夜、コロンビア特区でパイプ爆弾を設置したとされる男が約5年ぶりに逮捕された
ファイザー社の開発中のmRNAインフルエンザワクチンに、FDA長官は「効かない製品は承認しない」と明言。論文から不利なデータが除外されていたとして、学術的な誠実性の欠如も批判されている
デル・テクノロジーズのマイケル&スーザン・デル夫妻が、トランプ政権の「インベスト・アメリカ」構想に62.5億ドルを寄付。2500万人の子供に初期預金250ドルを提供