2024年7月7日、パリで行われた議会選挙の第2回投票で男性が投票する(Carl Court/Getty Images)

フランス総選挙 左派連合が過半数には及ばず

フランス国民議会(下院、定数577)選挙の決選投票が7日に行われた。左派連合「新人民戦線(NFP)」は最大の議席数を獲得した。これは、第2回投票の最終結果によるものである。

しかし、3つの主要な競争相手のいずれも絶対多数を獲得できず、フランスでの政治的行き詰まりが予想される。

新人民戦線は182議席を確保し、議会で最も多くの議席を獲得した。マクロン大統領の中道連合は168議席以上を保持している。第1ラウンドでリードしていた極右政党「国民連合(RN)」は143議席だった。

▶ 続きを読む
関連記事
英国が国家支援型サイバー攻撃に関与した中国企業2社を制裁。80超の政府機関を標的にした攻撃を抑止する狙い。日本はこの公開非難を支持した
ポーランド憲法裁判所が共産党を違法化。東欧の脱共産化の流れが中国ネットで反響を呼び、中共批判の声が噴出。民衆の覚醒と体制転換の兆しが見える
マクロン大統領は訪中で、中共が対EU貿易黒字を是正しなければ、EUは関税引き上げなどの強硬措置を取らざるを得ないと警告。中国製品の欧州市場流入が産業を圧迫していると強調した
「対中政策に関する列国議会連盟(IPAC)」は11月8日「ブリュッセル声明」を発表。その中には臓器収奪を防止するための国際基準を定めた立法意思に関する声明も含まれている。
物議を醸している英ロンドンにある中共の「メガ大使館」計画が、3度目の延期となった。イギリス政府は12月2日、この計画の審査期限を来年1月20日まで延長すると発表し、国家安全保障上の懸念が一段と高まっていることを理由に挙げた