ケトジェニック食とヴィーガン食で免疫系がどう変わる?

ケトジェニック・ダイエット(糖質制限よりも厳しく糖質制限し、脂質に大きく偏った食事を摂るダイエット法)やヴィーガン・ダイエット(倫理上、または環境保護や健康上の理由から肉、魚介類、卵、乳製品などをやめ、植物性の食材を丸ごと食べるこ)を始めようとお考えですか? そうすることで、体重を減らす以上のことができるかもしれません。

『ネイチャー・メディシン(Nature Medicine)』誌に掲載された新しい研究によると、この大きく異なる2つの食事が免疫系を素早く変化させ、病気の予防に栄養がいかに効果的であるかを実証しています。米国立衛生研究所(NIH)の研究者たちは、ヴィーガンやケトジェニック食を食べると、体の免疫システムがはっきりと変化することを発見しました。

「我々のデータから、ケトジェニック食は全体的に、適応免疫系に関連する経路の有意なアップレギュレーション(神経伝達物質やホルモンなどへの応答能が増大すること)と細胞の濃縮に関連していることが明らかになりました。対照的に、ヴィーガン食は、抗ウイルス免疫に関連する経路のアップレギュレーションを含め、自然免疫系に大きな影響を与えた」と研究者らは述べています。

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