COVID-19感染後に特定のタンパク質が残留し、それがコルチゾールのレベル低下を引き起こす可能性があることが示された(Shutterstock)

「コロナ後遺症」はコルチゾール低下を引き起こすのか?

『Brain, Behavior, and Immunity』誌に掲載された動物実験の研究では、COVID-19感染後に特定のタンパク質が残留し、それがコルチゾールのレベル低下を引き起こすプロセスを誘発する可能性があることが示されました。この結果、炎症が増加し、ストレスに対する免疫反応が過剰になることが分かっています。

コルチゾールへの影響は、「コロナ後遺症」に関連する多くの変化の根底にあると考えられており、コロナ後遺症には脳の霧、不安、睡眠障害、疲労、抑うつ、心的外傷後ストレス障害など、神経学的および神経心理学的な症状が多く見られます。

「私たちの研究は、コルチゾールの低下がコロナ後遺症の多くの生理学的変化を引き起こしている可能性があることを示唆しています」と、コロラド大学ボルダー校の心理学および神経科学学部の上級研究員であるマシュー・フランク氏は声明で述べています。

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