写真は2024年6月4日、上海市徐匯区のショッピングモールを訪れる人々。不自由なコビッド19規制が終了して1年半が経過したが、不動産危機は中国の回復の勢いの足を引っ張る重石のひとつに過ぎず、国の指導者と市民に不安の波紋を広げている。(写真:HECTOR RETAMAL / AFP)/「CHINA-ECONOMY-POLITICS, FOCUS」(ピーター・キャタール、レベッカ・ベイリー著、上海)に合わせて(写真:HECTOR RETAMAL/AFP via Getty Images)

嘆く観光地 パンデミック時より悲惨な中国「十一」連休の厳しい結果

中国の10月初めの連休が終わった後、公式な報道では旅行客が多かったと大々的に宣伝している。しかし、旅行業者や有名観光都市の住民は、今年の観光客数は例年よりも少なく、パンデミックの時期よりも寂しい状況であり、消費の低下が広がっていると述べている。これは歴史的に見ても最も厳しい「ゴールデンウィーク」と言えるだろう。

澎湃新聞の報道では、連休中の中国各地の文化・観光データを次々と発表した。河南、重慶、四川、安徽の観光客受け入れ人数は、前年同期比で増加した。しかし、旅行業者や有名観光都市の住民の感覚とはまったく異なっていた。

厦門の旅行業者である李さんは、長江デルタや珠江デルタの沿岸都市は、もはや繁栄しておらず、観光客数が大幅に減少していると述べている。厦門で最も賑やかな中山路を例に挙げると、今年の連休は、ほとんど人がおらず、多くの店舗が閉店している。鼓浪嶼観光地は、観光客が少ないため、船の運航が停止し、島の民宿や商店も営業できない状況だ。

▶ 続きを読む
関連記事
中国共産党(中共)は9月に珍しい政治局経済会議を開催し、いくつかの異常な現象を明らかにした。評論家によると、こ […]
中国の第三四半期経済データが低迷を示し、2024年のGDP成長目標5%達成が困難であることが明らかになった。インフレ率低下と消費者物価指数の僅かな上昇が経済の減速を示している。金融危機、失業率の高さ、過剰生産によるダンピング紛いの輸出増、腐敗にまみれた官僚主義、独裁と専制で、自由も希望もない社会に活力など生まれない。待っているのは滅亡への序曲だ。
中国では未完成の建物の問題がますます深刻化しており、最近、中共はいくつかの市場救済策を発表した。分析によると、 […]