腸内でムチンを生成するのを助ける微生物を育てることは、免疫力を高めるのに大いに役立つ(Shutterstock)

粘液の秘密 体を病気から守る見えない盾

150面ものサッカー場がジェル状の物質でいっぱいになり、その中をくぐり抜けてエンドゾーンに進む場面を想像してみてください。これは、ウイルスが私たちの体内に侵入しようとする際に直面する防御の仕組みを例えたものです。消化器系の専門医であるロビン・チュトカン博士によると、この「ジェル」が腸や肺にある粘液の層を表し、ウイルスの大きさの5千倍も厚みがあるといいます。

「粘液は体を守る大きなクッションのようなものです」と、消化器系の健康についての著書があるチュトカン博士は語ります。彼女の著書『The Anti-Viral Gut』では、粘液の重要な役割について詳しく述べられています。

多くの人は、風邪で鼻水やのどの不調を感じるときだけ粘液を意識するかもしれませんが、実は私たちの体には、皮膚よりも多くの粘膜があり、肺、目、そして消化管全体を守っています。

▶ 続きを読む
関連記事
慢性炎症の原因は食事だけではありません。腸内環境、睡眠不足、ストレス、加工食品など、体の火種を燃やす習慣を見直します
子どもの毎日の食事が、成長だけでなく脳の発達にも関わっているとしたら?チキンナゲットや甘いシリアルなどの超加工食品と、幼児の脳構造との意外な関連が研究で明らかに。親ができる食生活の見直し方も紹介します。
コーヒーは長時間だらだら飲むほど、歯に負担をかけることがあります。エナメル質を守る飲み方と歯磨きのタイミングを解説します
ADHDの薬は、集中力や衝動性の改善に役立つ一方、子供によって効き方や副作用に大きな差があります。薬が合わない理由とは何なのか。診断や薬選びで見落としたくないポイントと、薬以外の選択肢について紹介します。
骨密度アップに必要なのはカルシウムだけではありません。栄養士が教える5つの重要栄養素と、器具不要で始められる自重エクササイズ6選をわかりやすく解説。骨粗しょう症が気になる方にもおすすめです