前朝鮮駐英国大使館公使で、現在は韓国の「民主和平統一諮問会議」の事務処長を務めるテ・ヨンホ氏は、朝鮮がロシアを支援するために派遣した兵士について、彼らが脱北する絶好の機会であると強調する。2020年2月19日、テ・ヨンホ氏が韓国のソウルで行った記者会見の様子である。(Chung Sung-Jun/Getty Images)
国を裏切る国の指導者

元北朝鮮外交官 ロシアに派遣された北朝鮮兵士に脱北を強く勧める

2016年に家族と共に韓国に亡命した元北朝鮮駐英公使のテ・ヨンホ氏は、ロシアのウクライナ侵攻を支援するために派遣された北朝鮮の兵士に対し、「脱北の好機」として、逃げることを強く呼びかけた。

テ・ヨンホ氏は10月28日、ワシントンでラジオ・フリー・アジア(RFA)のインタビューに応じ、北朝鮮の兵士派遣について、「多くの情報機関が確認した後、ほとんど衝撃的だった」と述べた。「北朝鮮では兵士が他国のために戦うことはないと教育されてきた」と説明し、この決定が北朝鮮内部でも機密扱いされていることを指摘する。

テ・ヨンホ氏は2020年に韓国の国会議員に当選し、今年7月には尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領によって次官級の「民主平和統一諮問会議」事務処長に任命された。脱北者としては最高位の職務に就いている。

▶ 続きを読む
関連記事
北朝鮮が憲法を改正し、「祖国統一」など南北統一関連の表現を全面削除。金正恩の核兵器使用権限も明文化した。専門家は、金王朝体制の永久化と対米交渉を見据えた戦略転換だと分析している
アジア開発銀行(ADB)がアジア・太平洋地域の電力網やデジタルインフラの接続を強化する大規模な取り組みを発表した。2035年までに総額700億ドルを投じる次世代インフラ投資構想だ
中東情勢や物価高など不安が多い今、アジア各国は人々の生活や経済をどう守るのか。これからの経済の動きや備えについて、最新の「ASEAN+3」会議の共同声明を分かりやすく解説
日中韓の財務トップ会談がウズベキスタンのサマルカンドで開催。サプライチェーン問題は各国の思惑がすれ違い、表面的な合意に留まった。しかし、金融危機に備える外貨融通(CMIM)ルールの見直しなど、実務面では着実に前進した
国連安保理で北朝鮮の核・ミサイル問題を話し合う会合が開かれた。ロシアの反対で国連の監視が難しくなる中、日本は新たな枠組み「多国間制裁監視チーム」で各国と協力し、制裁の抜け穴を防ぐ方針だ