MINDダイエットは、脳の健康をサポートする食事法である(Shutterstock)
脳を守る食事法

脳の健康に効く⁉  話題の食事法で認知機能低下リスクを軽減

「食は人を作る」という言葉は、身体だけでなく認知機能にも当てはまります。

新しい研究により、特定の食事法が認知機能低下のリスクを減らす可能性があることが明らかになりました。特に女性に効果があるとされています。研究者は、地中海食と高血圧対策を組み合わせた「MINDダイエット」に最も近い食習慣を持つ女性が、認知機能低下のリスクを低減する可能性を発見しました。この食事法は、「脳機能をサポートする食品を多く摂り、健康に悪影響を与える食品を減らす」ことが特徴です。

シンシナティ大学メディカルセンターに所属するラッセル・P・ソーヤー博士は、「高齢化に伴い認知症を抱える人々が増える中、認知機能の低下を遅らせたり防ぐための変化を見つけることは非常に重要です」と述べています。この研究は、アメリカ神経学会のメンバーであるソーヤー博士が共同著者を務め、認知機能維持における食事の役割に新たな可能性を示しています。

▶ 続きを読む
関連記事
初めての心不全・脳卒中の影に、実は99%以上が共通の4つの兆候を抱えていた――最新研究が示した「見逃しやすい危険信号」と、予防のために今すぐ見直すべき生活習慣をわかりやすく解説します。
脳卒中は「突然の病」だけでなく「慢性的な疾患」です。ですが、生活習慣や健康管理によって発症の8割は予防できます。まずは脳卒中のタイプと危険サインを理解することが重要です。
認知行動療法によって脳の灰白質体積が増加し、うつ症状が改善することがMRIで確認されました。脳は固定された器官ではなく、思考の訓練によって構造が変化し回復力が高まることが科学的に示されたのです。
自閉症の新たな希望として注目されるロイコボリン。脳の葉酸不足に働きかけ、言語や行動の改善が報告される理由と最新研究をわかりやすく紹介する内容です。
MIT研究で、AIを使った学生の記憶形成は弱まり、脳活動が低下していたことが判明。効率の裏で創造性や思考力が損なわれる可能性が指摘される。