(Nerthuz/Shutterstock)

心臓は自らの力で治癒できる可能性がある? 最新研究が示す新たな希望

これまで心臓は自らの損傷を大きく修復することはできないとされてきました。しかし、今回の研究で、心臓には潜在的な自己修復メカニズムがある可能性が明らかになり、従来の常識を覆す発見として注目されています。

健康な心臓では、心臓の細胞は1年に約0.5%の割合で新しいものと入れ替わります。しかし、心臓発作や損傷を受けた心臓では、この再生の速度が急激に低下することが分かっています。

ところが、今回の研究で、心不全の患者が血液を送り出すのを助ける装置を装備した心臓細胞の再生率は1年間で約3.1%に達することが確認されました。これは健康な心臓の再生率の約6倍に相当します。

▶ 続きを読む
関連記事
「ただの風邪」が、心臓を壊すことも――。若者にも増える“心不全”の危険サインと、見逃さないための生活習慣のヒントを専門医が解説。
ダークチョコレートや紅茶などに含まれる「フラバノール」が血圧を下げ、心臓病や脳卒中リスクを減らす可能性が示されました。
たった10分で血流アップ!座りっぱなしや運動不足が気になる方へ。心臓と血管を元気にする「循環系ストレッチ」の効果とやり方を、専門家の知見とともに紹介します。
風と熱が強まる季節は、心や肺に負担がかかりやすく、不眠やイライラを招きます。貝とそば、長芋の組み合わせで熱を鎮め、心を落ち着ける養生法を紹介します。
心臓を守ることは全身の若さを守ること。認知症やがんのリスクまで減らす、心臓健康の7つの習慣を紹介。