インド太平洋の安定へ、日英の連携強化を確認
イギリス空母寄港時の武器等防護で協議 日英防衛協力拡大
中谷元防衛相は15日、訪問先の英ロンドンでヒーリー国防相と会談した。イタリアを加えた3か国による次期戦闘機の共同開発計画について、目標とする2035年の配備に向けて作業を加速化させることを確認した。今年後半の英国「プリンス・オブ・ウェールズ」空母打撃群の日本寄港について、自衛隊が他国軍の艦船や航空機を守る「武器等防護」を適用することを議論した。欧州の国として初めての適用となる。
会談で両氏は、大西洋とインド太平洋の安全保障が不可分だという認識を共有した。中谷氏はイギリスがインド太平洋地域での関与を拡大する動きを評価し、同地域の平和と安定を維持するために、引き続き緊密に連携していく考えを表明した。特に2010年以降、中国共産党(中共)軍が東シナ海への進出活動を活発化させ、日本海でのパトロール頻度も増加している。この日英防衛協力の深化は、インド太平洋地域の安定維持と、中共の海洋進出に対する効果的な対応を目指す重要な一歩とされている。
関連記事
那覇空港で航空自衛隊F-15の緊急着陸と主脚損傷が3週間内に相次ぎ、民間便にも影響が広がった。南西地域の防空任務を支える那覇基地では、高いスクランブル負荷と機体整備・再発防止が課題となっている
小泉防衛相は原子力潜水艦について、「選択肢を排除せず検討する」と表明した。長時間の潜航や高速航行といった利点がある一方、静粛性、法制度、世論などの重い課題も残る
インドネシアの大規模な森林・泥炭地火災を受け、陸自CH-47を搭載した輸送艦「くにさき」が到着した。自衛隊が海外でヘリによる空中消火を行うのは初めてで、約330人が現地機関と連携して活動する
小泉進次郎防衛相は、退職自衛官と家族を支援する新組織の創設に意欲を示した。隊員数が22万人を下回るなか、再就職や給付、医療・家族支援を一元化し、人材確保と離職抑制を図る
航空自衛隊は9月9日から、F-2A戦闘機3機を初めてインドへ派遣し、印空軍との共同訓練「ヴィーア・ガーディアン26」を実施する。日印戦闘機の相互訪問が実現し、防衛協力は陸海空で深化する