インド太平洋の安定へ、日英の連携強化を確認
イギリス空母寄港時の武器等防護で協議 日英防衛協力拡大
中谷元防衛相は15日、訪問先の英ロンドンでヒーリー国防相と会談した。イタリアを加えた3か国による次期戦闘機の共同開発計画について、目標とする2035年の配備に向けて作業を加速化させることを確認した。今年後半の英国「プリンス・オブ・ウェールズ」空母打撃群の日本寄港について、自衛隊が他国軍の艦船や航空機を守る「武器等防護」を適用することを議論した。欧州の国として初めての適用となる。
会談で両氏は、大西洋とインド太平洋の安全保障が不可分だという認識を共有した。中谷氏はイギリスがインド太平洋地域での関与を拡大する動きを評価し、同地域の平和と安定を維持するために、引き続き緊密に連携していく考えを表明した。特に2010年以降、中国共産党(中共)軍が東シナ海への進出活動を活発化させ、日本海でのパトロール頻度も増加している。この日英防衛協力の深化は、インド太平洋地域の安定維持と、中共の海洋進出に対する効果的な対応を目指す重要な一歩とされている。
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政府は、自衛隊の中東地域における活動期限を1年間延長した。不安定な国際情勢と航行の安全確保を重視し、海賊対処、日本関係船舶の安全確保、シナイ半島での平和協力業務の継続を決定した。日本の国益と国際的責任を果たすための総合的な安全保障戦略の一環だ。
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