2024年11月11日、62歳の男性が車を運転し、広東省珠海市の翔州区スポーツセンターの線路上で無差別に人々をはね、少なくとも35人が死亡、43人が負傷した(スクリーンショット)

中国・珠海市の無差別轢殺事件 中共政府が犯人に死刑執行 

昨年中国珠海市で暴走したSUVが大勢の人をはね、多くの死傷者が出た事件で、犯人の樊維秋(はん・いしゅう)(62)に対する死刑が1月20日、執行された。

2024年11月11日夜7時48分、中国広東省珠海市のスポーツ施設の敷地内でSUVが暴走し、散歩やランニングをしていた市民を次から次へとひき飛ばす「社会報復事件」が起きた。中国共産党の公式報道では、少なくとも35人が死亡、43人が負傷したという。犯人はその場で取り押さえられた。

事件から約1か月半後の12月27日、珠海市中級人民法院は犯人を「危険な方法で公共の安全を脅かした罪」で死刑判決を下し、政治的権利を永久に剥奪する判決を言い渡した。そして2024年1月20日、死刑を執行した。

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先月、珠海市中級人民法院は、珠海市で発生した少なくとも35人が死亡した無差別轢殺事件の犯人に対して、死刑判決を下した。わずか1か月半で一審が完了し、判決が下されたことについて、ネット上で疑問の声が上がっている