医療機関の倒産・休廃業が786件で過去最多 2026年には1千件に
2024年、日本の医療業界は厳しい状況に直面した。帝国データバンクの調査によると、2024年に市場から消えた医療機関の数が過去最多の786件に達した。この数字は、倒産64件と休廃業・解散722件の合計である。
調査結果によれば、倒産と休廃業・解散の両方で、特に「診療所」と「歯科医院」の数が急増し、過去最多を記録したことが全体の数字を押し上げた。中でも注目すべきは、経営者の高齢化に伴う「診療所」の休廃業・解散の増加である。
この傾向の背景には、医療業界における深刻な後継者不足の問題がある。帝国データバンクの2019年の調査では、病院・医療業界の後継者不在率が73.6%と、全国平均の65.1%を大きく上回っていた。さらに、2018年の厚生労働省の統計によると、病院の開設者または法人の代表者の平均年齢は64.3歳で、一般企業の経営者平均年齢60.1歳を上回っている。
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